システム化構想とは?
システム化構想とは、経営上の課題や情報システム戦略を踏まえ、どのような情報システムを導入することで課題を解決するのか、その方向性・全体像を最上流の段階で描くこと。システム化計画の前段階に位置づけられる。
ITパスポートの過去問では7回出題されています(2009年度〜2025年度)。
しすてむかこうそう
システム化構想の意味
経営上の課題や情報システム戦略を踏まえ、どのような情報システムを導入することで課題を解決するのか、その方向性・全体像を最上流の段階で描くこと。システム化計画の前段階に位置づけられる。
システム化構想の具体例
「顧客対応のスピードを上げたい」という経営課題に対し、まずは全社的にどのような仕組み(例:問い合わせ管理システムの刷新)で解決を図るかという大枠の方向性を描く。
システム化構想は試験でどう引っ掛けられる?
順序は経営戦略→システム化構想→システム化計画→要件定義。構想は「何をどう解決するか」の全体像を描く段階、計画は費用・体制・日程まで詰める段階で、どちらが先かを逆に覚えやすい。
システム化構想と関連する用語
システム化構想が出た過去問
ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて、システム化計画の立案で行うべき作業はどれか。
正解:導入の費用対効果の予測
要点:システム化計画では投資対効果を見積もり実現方法を具体化
システム化計画の立案は、企画プロセスのうちシステム化構想を受けて実現方法を具体化する段階で、対象範囲やスケジュール、体制とともに、投資に見合う効果が得られるかを見積もる。経営上の課題確認はその前のシステム化構想の段階、要件の定義や調達先の評価基準づくりはその後の工程にあたる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問25(IPA)システム化構想の立案時点でベンダ企業から収集する情報として、最も適切なものはどれか。
正解:システム化する分野における情報技術動向
要点:構想段階のRFIで集めるのは技術動向。見積りは後のRFP段階
システム化構想の立案は、何を実現したいかを固める最上流の段階であり、この時点でベンダに求めるのは実現手段の可能性を探るための情報である。RFI(情報提供依頼書)によって技術動向や実現方式の情報を集め、構想の妥当性を検討する。詳細な見積りや役割分担は、要件がある程度固まった後の調達段階で扱う。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問22(IPA)システム化構想の立案の際に,前提となる情報として,適切なものはどれか。
正解:経営戦略
要点:システム化構想の前提は経営戦略。上流から下流へ
システム化構想は、システム開発の最上流でどのような情報システムを目指すかを描く工程である。ここでは経営がどこへ向かうのかという上位の方針が出発点になるため、経営戦略が前提情報となる。システム要件や体制、提案への回答はこの構想を受けて後工程で決まるものである。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問4(IPA)ソフトウェア開発に関するプロセスを、企画プロセス、要件定義プロセス、プロジェクト計画プロセス、システム開発プロセス、ソフトウェア実装プロセスに分ける。現行業務に…
正解:企画
要点:現行業務の問題分析とシステム化後の全体像作成は企画工程
システム開発の上流では、まず経営上の課題から現行業務の問題点を洗い出し、システム化によってどの業務をどう変えるのかという全体像と方針を描く。この段階が企画に当たり、システム化構想・システム化計画を作る工程である。ここで固めた業務の全体像を受けて、次の段階で具体的な業務要件やシステム要件を定義していく。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)情報システム開発の工程を、システム化構想プロセス、システム化計画プロセス、要件定義プロセス、システム開発プロセスに分けたとき、システム化計画プロセスで実施する作…
正解:システム化対象業務の問題点を分析し、システムで解決する課題を定義する。
要点:システム化計画は業務の問題分析と課題定義を行う
システム化計画プロセスは、構想段階で示された経営課題を受けて、対象業務の現状と問題点を分析し、システムで解決すべき課題や適用範囲、開発体制・費用・スケジュールの大枠を定める工程である。何を作るかの詳細(機能の範囲と内容)は次の要件定義プロセスで、画面の詳細はさらに後の開発工程で決まる。経営課題やニーズの把握はより上流の構想プロセスにあたる。
出典:令和1年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。