システム化構想・システム化計画とは?
システム化構想・システム化計画とは、システム化構想は、経営上の課題や情報システム戦略を踏まえ、どのような情報システムを導入することで課題を解決するのか、その方向性・全体像を最上流の段階で描くこと。システム化計画は、その構想を受けて、対象業務範囲・スケジュール・投資予算・開発体制などを具体化した計画。
ITパスポートの過去問では20回出題されています(2009年度〜2026年度)。
しすてむかこうそう・しすてむかけいかく
システム化構想・システム化計画の意味
システム化構想は、経営上の課題や情報システム戦略を踏まえ、どのような情報システムを導入することで課題を解決するのか、その方向性・全体像を最上流の段階で描くこと。システム化計画は、その構想を受けて、対象業務範囲・スケジュール・投資予算・開発体制などを具体化した計画。
システム化構想・システム化計画の具体例
「顧客対応のスピードを上げたい」という経営課題に対し、まずは大枠の方向性(例:問い合わせ管理システムの刷新)を描き(システム化構想)、その後に対象業務範囲・開発スケジュール・予算・体制を具体化する(システム化計画)。
システム化構想・システム化計画は試験でどう引っ掛けられる?
順序は構想→計画→要件定義。経営課題と方向性・全体像だけなら「構想」、対象範囲や予算・体制・スケジュールまで具体化したら「計画」。求める機能や性能を明確にする要件定義はさらに後の工程で、企画には含まれない。
システム化構想・システム化計画と関連する用語
システム化構想・システム化計画が出た過去問
要件定義プロセスに含まれる作業はどれか。
正解:システム利用者のニーズの整理
要点:要件定義は利用者のニーズを整理し要求としてまとめる工程
要件定義プロセスは、システムに何を求めるかを明らかにする工程であり、利用者や関係者のニーズを収集・整理して合意することが中心となる。これより前の企画プロセスで投資対効果の検討やシステム化計画の策定を行い、これより後の開発プロセスで設計を進めるという位置付けである。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて、システム化計画の立案で行うべき作業はどれか。
正解:導入の費用対効果の予測
要点:システム化計画では投資対効果を見積もり実現方法を具体化
システム化計画の立案は、企画プロセスのうちシステム化構想を受けて実現方法を具体化する段階で、対象範囲やスケジュール、体制とともに、投資に見合う効果が得られるかを見積もる。経営上の課題確認はその前のシステム化構想の段階、要件の定義や調達先の評価基準づくりはその後の工程にあたる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問25(IPA)システム構築プロジェクトを開始するに当たり、"品質","コスト","納期"の目標値を設定する段階として、適切なものはどれか。
正解:システム化計画の立案
要点:QCDの目標値はシステム化計画の立案で決める
品質・コスト・納期(QCD)の目標値は、企画プロセスであるシステム化計画の立案段階で設定する。ここで開発の範囲・体制・スケジュール・費用の枠組みを決め、以降の要件定義や開発はこの枠組みに沿って進められる。目標値が無いまま要件定義に入ると、投資判断や進捗評価の基準が持てない。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問2(IPA)ソフトウェアライフサイクルの主プロセスを、企画、要件定義、開発、運用、保守に分け、企画プロセスでシステム化計画の立案を行うとき、そこで実施する作業として、適切な…
正解:対象業務を確認・分析し、業務機能をモデル化する。
要点:企画では業務を分析し業務機能をモデル化する
企画プロセスのシステム化計画立案では、経営上のニーズを受けて対象業務そのものを確認・分析し、業務の機能をモデルとして整理する。ここで扱うのは業務の全体像であり、システムに求める具体的な機能や性能を確定させるのは後続の要件定義プロセスの仕事である。上流ほど「何のために・どの業務を」を扱い、下流ほど「どう作るか」に移る。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問12(IPA)システム化構想の立案時点でベンダ企業から収集する情報として、最も適切なものはどれか。
正解:システム化する分野における情報技術動向
要点:構想段階のRFIで集めるのは技術動向。見積りは後のRFP段階
システム化構想の立案は、何を実現したいかを固める最上流の段階であり、この時点でベンダに求めるのは実現手段の可能性を探るための情報である。RFI(情報提供依頼書)によって技術動向や実現方式の情報を集め、構想の妥当性を検討する。詳細な見積りや役割分担は、要件がある程度固まった後の調達段階で扱う。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問22(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。