バックアップ運用(フル・差分・増分)とは?
バックアップ運用(フル・差分・増分)とは、システムのデータを定期的に複製・保存する運用。全データを毎回複製する「フルバックアップ」、前回のフルバックアップ以降の変更分をまとめて保存する「差分バックアップ」、直前のバックアップ以降の変更分だけを保存する「増分バックアップ」がある。復元時に必要な手順・所要時間が方式によって異なる。
ITパスポートの過去問では3回出題されています(2012年度〜2026年度)。
ばっくあっぷうんよう
バックアップ運用(フル・差分・増分)の意味
システムのデータを定期的に複製・保存する運用。全データを毎回複製する「フルバックアップ」、前回のフルバックアップ以降の変更分をまとめて保存する「差分バックアップ」、直前のバックアップ以降の変更分だけを保存する「増分バックアップ」がある。復元時に必要な手順・所要時間が方式によって異なる。
バックアップ運用(フル・差分・増分)の具体例
週1回フルバックアップを取得し、それ以外の日は増分バックアップを行う場合、障害発生時はフルバックアップに加えて障害発生日までのすべての増分バックアップを順に適用して復元する必要がある。差分バックアップなら、フルバックアップと最新の差分バックアップの2つだけで復元できる。
バックアップ運用(フル・差分・増分)は試験でどう引っ掛けられる?
増分バックアップは復元に必要なファイル数が多くなり手順が複雑になる一方、バックアップ自体にかかる時間・容量は少なくて済む。差分バックアップはその中間という、方式ごとのトレードオフが問われる。
バックアップ運用(フル・差分・増分)と関連する用語
バックアップ運用(フル・差分・増分)が出た過去問
A社は業務で使用しているサーバのデータをサーバのハードウェア障害に備えてバックアップをしたいと考えている。次のバックアップ要件を満たす計画のうち、A社のバックア…
正解:バックアップ方法:日曜日にフルバックアップを取得し、月曜日~土曜日には、フルバックアップ以降に更新や追加、削除された部分のデータを差分バックアップとして取得する。/保存場所:外部のメディアへ出力して所定の場所で、それを保管する。
要点:機器障害対策のバックアップは差分併用かつ別媒体・別場所に保管する
フルバックアップの時間が確保できず、日々の更新量はごく少ないという条件なので、週1回のフルバックアップと平日の差分バックアップを組み合わせるのが合理的である。前日終業後の状態に戻すには、直近のフルと当日分までの差分が必要になる。またハードウェア障害に備える以上、バックアップをサーバ内部に置くと本体と一緒に失われるため、外部メディアへ出力して別の場所に保管しなければならない。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問81(IPA)毎週日曜日の業務終了後にフルバックアップファイルを取得し、月曜日〜土曜日の業務終了後には増分バックアップファイルを取得しているシステムがある。水曜日の業務中に故…
正解:日曜日のフルバックアップファイル、月曜日と火曜日の増分バックアップファイル
要点:増分方式の復元はフル+以降の全増分を順に適用する
増分バックアップは前回のバックアップ以降に変更された分だけを保存するため、復元にはフルバックアップと、それ以降に取得したすべての増分が順に必要となる。ここでは日曜日のフルバックアップを戻したうえで、月曜日の増分、火曜日の増分の順に適用することで火曜日の業務終了時点の状態が再現できる。どれか一つでも欠けると復元できない。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問92(IPA)データベースの障害に備えて、毎日業務終了後にバックアップファイルを取得している。毎週土曜日にはフルバックアップファイルを取得し、日曜日から金曜日は差分バックアッ…
正解:土曜日のフルバックアップファイルと、火曜日の差分バックアップファイル
要点:差分方式の復旧はフルバックアップと直近の差分だけでよい
本問の差分バックアップは、直近のフルバックアップ以降の変更を毎回まとめて記録する方式である。したがって火曜日の差分ファイルには日曜日から火曜日までの変更が全て含まれる。復旧に必要なのは土曜日のフルバックアップと火曜日の差分ファイルの2つだけで、途中の日曜日や月曜日の差分は不要である。
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問86(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。