依存関係(FS・SS・FF・SF)とは?
依存関係(FS・SS・FF・SF)とは、アローダイアグラムやガントチャートで各作業(アクティビティ)の前後関係を表す4つのパターン。最も一般的なのは「先行作業が終わってから後続作業を開始できる」FS(Finish-to-Start)で、他にSS(同時開始)、FF(同時終了)、SF(先行作業の終了が後続作業の開始条件になる稀なケース)がある。スケジュールを正確に組むには、単に作業の順番を並べるだけでなく、この関係の種類を見極める必要がある。プロジェクト管理ソフトでも依存関係の種類を指定することで、自動的に日程を再計算できる。
ITパスポートの過去問では14回出題されています(2009年度〜2025年度)。
いぞんかんけい(エフエス・エスエス・エフエフ・エスエフ)
依存関係(FS・SS・FF・SF)の意味
アローダイアグラムやガントチャートで各作業(アクティビティ)の前後関係を表す4つのパターン。最も一般的なのは「先行作業が終わってから後続作業を開始できる」FS(Finish-to-Start)で、他にSS(同時開始)、FF(同時終了)、SF(先行作業の終了が後続作業の開始条件になる稀なケース)がある。スケジュールを正確に組むには、単に作業の順番を並べるだけでなく、この関係の種類を見極める必要がある。プロジェクト管理ソフトでも依存関係の種類を指定することで、自動的に日程を再計算できる。
依存関係(FS・SS・FF・SF)の具体例
建物の建築で「基礎工事が終わってから壁の施工を始める」のはFS、「配線工事と配管工事は同時に始めてよい」場合はSSにあたる。
依存関係(FS・SS・FF・SF)は試験でどう引っ掛けられる?
すべての作業関係がFSだと思い込みやすいが、実務ではSSやFFも頻繁に使われる。SFは出題頻度は低いが選択肢の紛らわしさとして登場することがある。
依存関係(FS・SS・FF・SF)と関連する用語
依存関係(FS・SS・FF・SF)が出た過去問
プロジェクトのスケジュールを短縮する方法について説明したものはどれか。
正解:順番に行うように計画した作業を並行して行うように変更する。
要点:期間短縮は順次作業を並行化しクリティカルパスを縮める
全体の期間を決めているのはクリティカルパス上の作業なので、そこを短縮しなければ全体は縮まない。順番に行う予定だった作業を一部重ねて並行実施すれば、経路上の所要期間そのものが短くなる。ただし手戻りの危険が増えるため、依存関係を見極めて適用する必要がある。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問51(IPA)〔中問C:作業計画に関する記述〕E社の情報システム部では、新しい販売管理システム(以下、新販売管理システムという)の導入を計画している。情報システム部の新入社員…
正解:(②,③)と(⑤,⑥,⑦)
要点:同じ先行作業をもち依存しない作業は並行できる
並行して実施できるのは、同じ先行作業をもち、互いに依存していない作業どうしである。②と③はどちらも①だけを先行作業とするので同時に進められる。⑤・⑥・⑦はいずれも④だけを先行作業とするので、この三つも同時に進められる。④は②と③の完了を待つ作業なので、⑤や⑥と同時には実施できない。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問97(IPA)在庫管理システムの開発計画に関する記述(問89〜91と同じ状況)。Sさんは、作業期間見積りを行い、作業期間を基に作業の開始日と終了日を決定し、スケジュール作成を…
正解:帳票レイアウトの作業は、田中さんの前作業が重なるので終了日を6月19日に設定できない。
要点:日程は担当者の稼働が重複しないかまで確認する
帳票レイアウトは佐藤さんと田中さんの2名が担当するが、田中さんは同じ時期に画面設計側の作業を受け持っている。一人が同時に2つの作業へ全力を割くことはできないため、前の作業が終わらないうちに帳票レイアウトを進める前提の日程は成り立たない。要員の重複を考慮していない点が、このスケジュールの誤りである。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問92(IPA)〔中問B〕Aさんは,〔Aさんが書き出したメモ〕の(4)の作業を,テスト1〜4とテスト報告書作成という小作業項目に分解し,それぞれの日数と依存関係を表1にまとめた…
正解:10
要点:クリティカルパスは所要日数が最長の経路
経路ごとに所要日数を足し合わせて最長のものを求める。テスト1→テスト2→報告書は3+4+2=9日、テスト1→テスト4→報告書は3+5+2=10日、テスト3→テスト4→報告書は2+5+2=9日となる。最長の経路がクリティカルパスなので、10日が答えである。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問95(IPA)【中問A:商品開発プロジェクトに関する記述、問85と同じ前提】〔マネジメント〕N社は、7月1日から図1のガントチャートの変更計画に従って工程管理を開始した。この…
正解:B社のソフトウェア開発作業を0.5か月短縮し、受入試験・検収を0.5か月早める。かつ、流通計画・プロモーション業務の開始を前倒しし、B社のソフトウェア開発作業と0.5か月並行作業を行う。
要点:期間短縮は作業自体の短縮と後続作業の並行実施を組み合わせる
変更計画では、外部調達管理と受入試験・検収がそれぞれ前倒しされ、さらに流通計画・プロモーションの開始も繰り上げられている。つまり開発作業の短縮による前倒しと、後続作業を開発期間と重ねて並行して進める工夫を組み合わせることで、全体で1か月の短縮を実現している。どちらか一方だけでは1か月には届かない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問88(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。