契約形態(請負契約・準委任契約)とは?
契約形態(請負契約・準委任契約)とは、請負契約は成果物の完成を約束し、その対価として報酬を得る契約形態で、完成しなければ原則報酬は発生しない。準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし、成果物の完成を約束しない契約形態で、労働(役務提供)の対価として報酬が支払われる。
ITパスポートの過去問では17回出題されています(2009年度〜2026年度)。
けいやくけいたい(うけおいけいやく・じゅんいにんけいやく)
契約形態(請負契約・準委任契約)の意味
請負契約は成果物の完成を約束し、その対価として報酬を得る契約形態で、完成しなければ原則報酬は発生しない。準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし、成果物の完成を約束しない契約形態で、労働(役務提供)の対価として報酬が支払われる。
契約形態(請負契約・準委任契約)の具体例
「指定した仕様通りのシステムを完成させる」契約は請負契約、「一定期間、常駐してシステム保守作業を行う」契約は準委任契約にあたることが多い。
契約形態(請負契約・準委任契約)は試験でどう引っ掛けられる?
準委任契約であっても、発注者が受託会社の労働者に直接指揮命令を行うと「偽装請負」(労働者派遣法違反)に該当するおそれがある点に注意。
契約形態(請負契約・準委任契約)と関連する用語
契約形態(請負契約・準委任契約)が出た過去問
システム開発を外部に委託する場合に行う管理方法として、適切なものはどれか。
正解:一括請負の場合は、成果物を納入するまでの過程については、すべて委託先の責任とリスクで作業を実施するので、発注元が委託先の従業員に直接指示は出さない。
要点:請負先の従業員へ直接指示を出すと偽装請負になる
請負契約では、受託側が仕事の完成に責任を負い、自社の従業員への指揮命令も受託側が行う。発注元が委託先の従業員へ直接指示を出すと、契約の実態が労働者派遣とみなされ(いわゆる偽装請負)、法令上の問題となる。発注元は成果物や進捗の確認を通じて管理するのが正しい。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問52(IPA)ソフトウェア開発を請負契約で外部委託するときに、発注側が行わなければならないことはどれか。
正解:成果物一覧や納期の提示
要点:請負では発注側は成果物と納期を示し、作業指揮はしない
請負契約は仕事の完成を目的とする契約なので、発注側は「何を、いつまでに納めてもらうか」、すなわち成果物の一覧と納期を明示する必要がある。一方、作業のやり方や要員の配置は受注側が自ら決めるものであり、発注側が作業者の指名や作業指揮に踏み込むと偽装請負とみなされるおそれがある。契約前の作業着手指示も避けるべきである。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問51(IPA)本部が契約した加盟店に対して、営業権や商標の使用権、出店や運営のノウハウを提供し、その見返りとして加盟店からロイヤルティを徴収するという関係を有した小売業態はど…
正解:フランチャイズチェーン
要点:フランチャイズは商標・ノウハウの提供とロイヤルティが対価関係
フランチャイズチェーンは、本部(フランチャイザ)が加盟店(フランチャイジ)に商標や営業のノウハウを使用する権利を与え、加盟店はその対価としてロイヤルティを支払う契約形態である。加盟店は独立した事業者でありながら、統一された看板と運営方式で営業する。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問11(IPA)別段の取決めがない請負契約の場合、民法に基づき、当事者である注文者又は請負人に課せられている義務のうち、適切なものはどれか。
正解:請負人は、請け負った仕事を完成させる。
要点:請負契約における請負人の中心的な義務は仕事の完成
請負契約は、請負人が仕事を完成させることを約し、注文者がその結果に対して報酬を支払う契約である。したがって請負人の中心的な義務は仕事の完成であり、成果物が完成しなければ原則として報酬を請求できない。作業に従事すること自体を目的とする準委任契約との違いがここにある。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)民法では,請負契約における注文者と請負人の義務が定められている。記述a〜cのうち,民法上の請負人の義務となるものだけを全て挙げたものはどれか。 a 請け負った仕…
正解:a, b
要点:請負人の義務は仕事の完成と契約不適合への責任
請負契約は仕事の完成を目的とする契約であり、請負人は約束した仕事を完成させる義務を負う。また完成した目的物が契約の内容に適合しない場合には、期間の制限の下で修補や損害賠償などの責任を負う。一方、請負では原則として下請けへの再委託が禁じられていないため、すべてを自ら行う義務はない。よってaとbが請負人の義務にあたる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問30(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。