情報システムの投資対効果とは?
情報システムの投資対効果とは、情報システムへの投資額に対して、どれだけの効果(コスト削減額や売上増加額など)が得られたかを評価する考え方・指標。システム導入の意思決定や事後評価に用いられる。
ITパスポートの過去問では4回出題されています(2010年度〜2023年度)。
じょうほうしすてむのとうしたいこうか
情報システムの投資対効果の意味
情報システムへの投資額に対して、どれだけの効果(コスト削減額や売上増加額など)が得られたかを評価する考え方・指標。システム導入の意思決定や事後評価に用いられる。
情報システムの投資対効果の具体例
新しい在庫管理システムの導入費用が500万円で、年間の在庫削減効果が200万円であれば、投資回収には約2.5年かかると評価する。
情報システムの投資対効果は試験でどう引っ掛けられる?
効果はコスト削減額のように金額換算できるものだけでなく、品質向上や顧客満足など定量化しにくい効果も含む。ROIは「効果÷投資額」で、分母と分子を逆にすると意味が変わるので式の形で覚える。
情報システムの投資対効果と関連する用語
情報システムの投資対効果が出た過去問
システム開発案件A、B、Cのうち、採算性があるものはどれか。ここで、採算検討の対象期間はシステムのサービス開始後の5年目までとし、サービス開始後は、毎年、システ…
正解:AとB
要点:採算評価は期間全体の効果と保守込み費用を比べる
5年間の効果合計と、初期投資額に5年分の保守費(初期投資額の10%×5年=50%)を足した費用を比べる。Aは効果400に対し費用250+125=375、Bは効果700に対し費用450+225=675でいずれも効果が上回る。Cは効果1,000に対し費用700+350=1,050となり費用が上回るため、採算がとれるのはAとBである。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問21(IPA)導入を検討している機械について採算性の評価を行う。評価には予想される費用と、期待される利益を対比する方法を用いる。採算評価の期間は10年間であり、導入によって、…
正解:1,000
要点:採算判定は保守費を含めた総費用と総利益を比べる
取得費用をX万円とすると、10年間の費用は取得費用Xと保守費0.01X×10年=0.1Xの合計で1.1Xとなる。一方10年間の利益は110万円×10年=1,100万円である。1.1X<1,100を解くとX<1,000となり、取得費用が1,000万円未満であれば採算がとれる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問28(IPA)システム化計画において,情報システムの費用対効果を評価する。その評価指標として,適切なものはどれか。
正解:ROI
要点:情報システム投資の費用対効果はROIで評価する
ROI(投資利益率)は、投じた投資額に対してどれだけの利益や効果が得られたかを比率で表す指標で、情報システム投資の費用対効果を測る代表的な尺度である。ほかの選択肢は株式評価や財務の健全性を見る指標であり、投資効果の測定には用いない。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問6(IPA)ASP利用方式と自社開発の自社センター利用方式(以下"自社方式"という)の採算性を比較する。次の条件のとき、ASP利用方式の期待利益(効果額-費用)が自社方式よ…
正解:1,000
要点:5年利益で比較し境目は初期投資1,000万円超
ASP方式は効果額500から利用料300を引いて年200の利益、5年で1,000万円となる。自社方式は初期投資額をXとすると減価償却費が年X÷5、運用費100なので年利益は500−100−X÷5=400−X÷5、5年間では2,000−Xとなる。ASPが有利になる条件は1,000>2,000−X、すなわちX>1,000万円である。したがって初期投資額が1,000万円を超えたときにASP方式の期待利益が上回る。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。