減価償却とは?
減価償却とは、建物や機械、パソコンなどの固定資産の取得コストを、使用開始から一括で費用計上するのではなく、その資産が使用できると見込まれる期間(耐用年数)にわたって分割して費用として計上していく会計処理。資産の価値が時間とともに減少していく実態を財務諸表に反映させるとともに、収益と費用を対応させて各期の損益を正しく計算するために行われる。
ITパスポートの過去問では4回出題されています(2012年度〜2023年度)。
げんかしょうきゃく
減価償却の意味
建物や機械、パソコンなどの固定資産の取得コストを、使用開始から一括で費用計上するのではなく、その資産が使用できると見込まれる期間(耐用年数)にわたって分割して費用として計上していく会計処理。資産の価値が時間とともに減少していく実態を財務諸表に反映させるとともに、収益と費用を対応させて各期の損益を正しく計算するために行われる。
減価償却の具体例
200万円のサーバーを購入し、耐用年数を5年と見積もった場合、毎年40万円ずつを減価償却費として費用計上し、5年かけて取得コストを費用化する。
減価償却は試験でどう引っ掛けられる?
減価償却は実際に現金が出ていく支出ではなく、帳簿上の費用配分の手続きである点が、キャッシュフローと利益の違いを理解するうえでの引っ掛けになりやすい。
減価償却と関連する用語
減価償却が出た過去問
A社は、自社の通常の業務に利用するためにソフトウェアを購入し、資産計上した。このソフトウェアの減価償却方法として、最も適切なものはどれか。
正解:定額法を用いて償却する。
要点:自社利用ソフトウェアは無形固定資産として定額法で償却する
自社利用のために取得したソフトウェアは無形固定資産として計上し、一般に定額法により、利用可能期間(社内利用は通常5年以内)にわたって均等償却する。無形固定資産には定率法は用いず、償却方法を毎年任意に変えることもできない。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問20(IPA)有形固定資産の減価償却を表に示した条件で行うとき,当年度の減価償却費は何円か。
正解:112,500
要点:定率法の償却費は未償却残高×償却率
定率法では、未償却残高(帳簿価額)に一定の償却率を掛けて各期の償却費を求める。未償却残高は取得原価480,000円から既償却額300,000円を引いた180,000円で、これに償却率0.625を掛けると112,500円になる。取得原価に率を掛けるのは初年度だけである点に注意する。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問26(IPA)キャッシュフロー計算書において,キャッシュフローの減少要因となるものはどれか。
正解:売掛金の増加
要点:売掛金や在庫の増加はキャッシュを減らす
売掛金が増えるということは、売上は計上されているのに代金がまだ回収できていない状態を意味し、その分だけ手元の現金は入ってこない。よって営業活動によるキャッシュフローの減少要因となる。逆に減価償却費は現金支出を伴わない費用なので加算され、在庫の減少や借入れの増加は現金を増やす方向に働く。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問11(IPA)ASP利用方式と自社開発の自社センター利用方式(以下"自社方式"という)の採算性を比較する。次の条件のとき、ASP利用方式の期待利益(効果額-費用)が自社方式よ…
正解:1,000
要点:5年利益で比較し境目は初期投資1,000万円超
ASP方式は効果額500から利用料300を引いて年200の利益、5年で1,000万円となる。自社方式は初期投資額をXとすると減価償却費が年X÷5、運用費100なので年利益は500−100−X÷5=400−X÷5、5年間では2,000−Xとなる。ASPが有利になる条件は1,000>2,000−X、すなわちX>1,000万円である。したがって初期投資額が1,000万円を超えたときにASP方式の期待利益が上回る。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。