活動基準原価計算(ABC)とは?
活動基準原価計算(ABC)とは、間接費を「活動」単位に集計し、各活動を消費した度合い(コストドライバ)に応じて製品・顧客へ配賦する原価計算手法。直接作業時間や売上高で一律配賦する伝統的方法に比べ、多品種少量生産や間接費比率の高い企業で原価の歪みを是正できる。ABMは結果を業務改善に使う考え方。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では4回出題されています(2020年度〜2025年度)。
かつどうきじゅんげんかけいさん
活動基準原価計算(ABC)の意味
間接費を「活動」単位に集計し、各活動を消費した度合い(コストドライバ)に応じて製品・顧客へ配賦する原価計算手法。直接作業時間や売上高で一律配賦する伝統的方法に比べ、多品種少量生産や間接費比率の高い企業で原価の歪みを是正できる。ABMは結果を業務改善に使う考え方。
活動基準原価計算(ABC)の具体例
段取替え費用1,200万円を直接作業時間で配賦すると大量生産品に多く乗るが、実際は少量多品種品が段取回数の8割を占める。コストドライバを「段取回数」に変えて配賦すると、黒字と思っていた少量品が赤字だったと判明し、最低ロットや価格の見直しにつながる。
活動基準原価計算(ABC)は試験でどう引っ掛けられる?
在庫管理のABC分析(重要度でA・B・Cに層別)と名称が紛らわしいが、まったく別物である。またABCは間接費の配賦精度を上げる手法であって、間接費の総額そのものを減らす手法ではない(減らすのはABMの役割)。
活動基準原価計算(ABC)と関連する用語
活動基準原価計算(ABC)が出た過去問
式A+B×Cの逆ポーランド表記法による表現として、適切なものはどれか。
正解:ABC×+
要点:逆ポーランド表記は被演算子の後ろに演算子を置く後置記法
逆ポーランド表記法(後置記法)では、被演算子を先に並べ、演算子をその後ろに置く。A+B×Cは乗算が先なのでBC×となり、これとAを加算するのでABC×+となる。左から読み、被演算子はスタックに積み、演算子が現れたら直前の2つを取り出して演算する、と考えると確認しやすい。
出典:令和2年度 10月 高度共通_午前I試験 am1 問1(IPA)A, B, Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合、データの出力順序は何通りあるか。
正解:5
要点:スタックで作れる出力順序の数はカタラン数になる
スタックはLIFOなので、各データについて挿入・取出しを1回ずつ行うときに得られる出力順序の数はカタラン数で求められ、要素3個では5通りになる。実際に列挙すると、ABC・ACB・BAC・BCA・CBAの5通りが可能である。先にCを出してから残りをA→Bの順に出すこと(CAB)は、Cを取り出した時点でスタック内がB・Aの並びになっているため実現できない。
出典:令和3年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問2(IPA)式A+B×Cの逆ポーランド表記法による表現として、適切なものはどれか。
正解:ABC×+
要点:逆ポーランド表記は演算子をオペランドの後ろに置く
逆ポーランド表記法(後置記法)では、演算子を対象の二つのオペランドの後ろに置く。A+B×Cは乗算が先なのでB C ×がまず一つの値になり、それとAを加えるのでA B C × +の順になる。
出典:令和6年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問2(IPA)A, B, Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合、データの出力順序は何通りあるか。
正解:5
要点:スタック経由の出力順序数は要素数nのカタラン数
各データについて挿入と取出しを1回ずつ行える場合の出力順序の総数は、要素数nに対するカタラン数で求まる。n=3のときは5通りであり、具体的にはABC、ACB、BAC、BCA、CBAが実現できる。入力順の最初の要素より前に後続要素を出し切ったうえで先頭要素を最後より前に出すCABだけは、スタックのLIFO性から作れない。
出典:令和7年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問3(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。