ICMPとは?
ICMPとは、IPの通信状況やエラーを通知する制御用プロトコル。到達不能通知(Destination Unreachable)、時間超過(Time Exceeded)、エコー要求/応答、リダイレクトなどのメッセージがある。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では5回出題されています(2017年度〜2025年度)。
あいしーえむぴー
ICMPの意味
IPの通信状況やエラーを通知する制御用プロトコル。到達不能通知(Destination Unreachable)、時間超過(Time Exceeded)、エコー要求/応答、リダイレクトなどのメッセージがある。
ICMPの具体例
pingはエコー要求と応答、tracerouteはTTLを1ずつ増やして時間超過メッセージを集めることで経路を可視化する。
ICMPは試験でどう引っ掛けられる?
ICMPはIPの上位に位置するがトランスポート層プロトコルではなく、ポート番号を持たない。
ICMPと関連する用語
ICMPが出た過去問
IPv4におけるICMPのメッセージに関する説明として、適切なものはどれか。
正解:転送されてきたデータグラムを受信したルータが、そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには、Redirectを使用する。
要点:ICMP Redirectはより適切な次ホップを送信元へ通知
Redirectは、受信したデータグラムについて、同一ネットワーク上にもっと適切な次ホップのルータが存在することを、ルータが送信元ホストに知らせるメッセージである。これを受けたホストは経路表を修正し、以後は通知されたルータへ直接送るようになる。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)ICMP Flood攻撃に該当するものはどれか。
正解:pingコマンドを用いて大量の要求パケットを発信することによって、攻撃対象のサーバに至るまでの回線を過負荷にしてアクセスを妨害する。
要点:ICMP Floodは大量のping要求で回線を飽和させる
ICMP Flood攻撃(pingフラッド)は、大量のICMPエコー要求を送りつけ、標的のサーバやそこへ至る回線の帯域・処理能力を食い潰して正常な通信を妨げる攻撃である。トランスポート層以上の処理を伴わないため、単純に量で圧迫する形の攻撃になる。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(IPA)脆弱性検査で、対象ホストに対してポートスキャンを行った。対象ポートの状態を判定する方法のうち、適切なものはどれか。
正解:対象ポートにUDPパケットを送信し、対象ホストからメッセージ"ICMP port unreachable"を受信するとき、対象ポートが閉じていると判定する。
要点:UDPスキャンでICMP port unreachableは閉塞を意味する
UDPポートスキャンでは、UDPパケットを送った結果を見て判定する。対象ポートが閉じていれば、そのホストは"ICMP port unreachable" を返してくる。逆に開いている場合はアプリケーションの応答が返るか、何も返らないことが多い。
出典:令和1年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)IPv4におけるICMPのメッセージに関する説明として、適切なものはどれか。
正解:転送されてきたデータグラムを受信したルータが、そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには、Redirectを使用する。
要点:より良い経路を送信元へ知らせるICMPメッセージがRedirect
ICMPのRedirect(リダイレクト)は、パケットを受け取ったルータが、その宛先に対してより適切な next hop が同一ネットワーク上に存在すると判断したときに、送信元へ経路の変更を促すために送るメッセージである。他の選択肢はメッセージ種別と発生条件の組合せが入れ替えられている点に注意したい。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)IPv4において、IPパケットで送られているデータが、ICMPメッセージであることを識別できるヘッダー情報はどれか。
正解:IPヘッダーのプロトコル番号
要点:IPヘッダーのプロトコル番号が上位プロトコルを識別する
IPv4ヘッダーのプロトコル番号フィールドは、ペイロードが何のプロトコルかを示す。ICMPは1、TCPは6、UDPは17が割り当てられており、この値を見ればICMPメッセージであると判別できる。上位層のヘッダーを解析する前に、IPヘッダーだけで振り分けられる仕組みである。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。