IEEE 802.1Xとは?
IEEE 802.1Xとは、LANポートや無線APへの接続時に、通信を許可する前に利用者・端末を認証する枠組み。認証にはEAPを用い、サプリカント(端末)、オーセンティケータ(スイッチやAP)、認証サーバ(RADIUS)の三者で構成される。認証成功までは認証用の通信しか通さない。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では5回出題されています(2018年度〜2025年度)。
あいとりぷるいー はちまるにいてんいちえっくす
IEEE 802.1Xの意味
LANポートや無線APへの接続時に、通信を許可する前に利用者・端末を認証する枠組み。認証にはEAPを用い、サプリカント(端末)、オーセンティケータ(スイッチやAP)、認証サーバ(RADIUS)の三者で構成される。認証成功までは認証用の通信しか通さない。
IEEE 802.1Xの具体例
無線LANでは、PCがサプリカント、APがオーセンティケータ兼RADIUSクライアント、RADIUSサーバが認証サーバとして動作する。
IEEE 802.1Xは試験でどう引っ掛けられる?
三者の役割の対応が頻出。APは「認証サーバ」ではなくRADIUSクライアント側である点に注意。EAP自体は認証方式そのものではなく、認証方式を運ぶ枠組み。
IEEE 802.1Xと関連する用語
IEEE 802.1Xが出た過去問
利用者認証情報を管理するサーバ1台と複数のアクセスポイントで構成された無線LAN環境を実現したい。PCが無線LAN環境に接続するときの利用者認証とアクセス制御に…
正解:アクセスポイントにはIEEE 802.1Xのオーセンティケータを実装し、かつ、RADIUSクライアントの機能をもたせる。
要点:PC=サプリカント、AP=オーセンティケータ兼RADIUSクライアント
IEEE802.1XとRADIUSを組み合わせる標準的な構成では、PCがサプリカント、アクセスポイントがオーセンティケータ、認証情報を持つサーバが認証サーバとなる。アクセスポイントは、PCとの間ではEAPをやり取りし、認証サーバに対してはRADIUSクライアントとして認証要求を中継する。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)無線LANで使用される規格IEEE 802.1Xが定めているものはどれか。
正解:アクセスポイントがEAPを使用して、利用者を認証する枠組み
要点:802.1XはEAPを使うポートベース認証の枠組み
IEEE 802.1Xはポートベースのネットワークアクセス制御の規格で、認証が成功するまでそのポートでの通信を許さない仕組みを定める。無線LANではアクセスポイントがオーセンティケータとなり、端末(サプリカント)とRADIUSなどの認証サーバとの間でEAPのやり取りを中継する。認証方式そのものはEAP-TLSやPEAPなど個別に選べる。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)無線LANで使用される規格IEEE 802.1Xが定めているものはどれか。
正解:アクセスポイントがEAPを使用して、クライアントを認証する枠組み
要点:802.1XはEAPを用いたポートベース認証の枠組み
IEEE 802.1Xはポートベースのネットワークアクセス制御の規格で、認証に成功するまでそのポートを通じた通信を許可しない。無線LANではアクセスポイントがオーセンティケータとして働き、クライアント(サプリカント)とRADIUSなどの認証サーバとの間でEAPのやり取りを中継する。実際の認証方式はEAP-TLSやPEAPなどから選ぶ。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)リモートアクセス環境において、認証情報やアカウンティング情報をやり取りするプロトコルはどれか。
正解:RADIUS
要点:RADIUSは認証・認可・アカウンティングを集約するAAAプロトコル
RADIUSは、リモートアクセスサーバや無線LANアクセスポイントなどの機器(NAS)と認証サーバとの間で、利用者の認証(Authentication)、認可(Authorization)、利用実績の記録(Accounting)に関する情報をやり取りするプロトコルである。認証情報を1か所に集約でき、IEEE 802.1Xの認証サーバとしても広く使われる。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)無線LANの暗号化通信を実装するための規格に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:WPA3-Enterpriseは、IEEE 802.1Xの規格に沿った利用者認証及び動的に共有される暗号鍵を用いた暗号化通信を実装するための規格である。
要点:WPA3-Enterpriseは802.1X認証と動的鍵配布を用いる
WPA3-EnterpriseはIEEE 802.1Xによる認証を用い、認証サーバと連携して利用者ごとに認証を行う方式である。認証の成功時に利用者ごと・接続ごとの暗号鍵が動的に配布されるため、事前共有鍵を全端末で共有する方式より安全性が高い。企業ネットワーク向けの標準的な構成である。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。