人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)とは?
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)とは、人の行為に起因する脅威の総称。悪意のない誤操作・誤送信・紛失などの過失と、意図的な持ち出しや改ざんなどの故意に分かれる。技術的対策だけでは防げず、教育・手順・権限設計で減らす対象であることが繰り返し問われる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2025年度)。
じんてききょうい
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)の意味
人の行為に起因する脅威の総称。悪意のない誤操作・誤送信・紛失などの過失と、意図的な持ち出しや改ざんなどの故意に分かれる。技術的対策だけでは防げず、教育・手順・権限設計で減らす対象であることが繰り返し問われる。
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)の具体例
案内メールを送る際、宛先欄に取引先100社を並べて送信し、互いのアドレスが全員に見える状態になった。以後は一斉送信を専用ツールに限定し、宛先が一定数を超えると送信前に確認画面を出す設定へ変更した。
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)は試験でどう引っ掛けられる?
人的脅威を「内部不正」だけと考えるのは狭すぎる。件数としては過失が圧倒的に多い。地震・停電などの環境要因は物理的脅威、不正プログラムは技術的脅威として区別される点も押さえる。
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)と関連する用語
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)が出た過去問
クリックジャッキング攻撃に該当するものはどれか。
正解:WebサイトAのコンテンツ上に透明化した標的サイトBのコンテンツを配置し、WebサイトA上の操作に見せかけて標的サイトB上で操作させる。
要点:クリックジャッキングは透明化した標的ページを重ねて誤操作させる
クリックジャッキングは、標的サイトのページを透明化して罠サイトの上に重ね、利用者が罠サイトのボタンを押したつもりで実際には標的サイト上の操作をさせる攻撃である。ログイン済みの利用者に意図しない操作をさせられる点が危険である。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問22(IPA)不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
正解:“機会”とは、情報システムなどの技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
要点:不正は動機・機会・正当化の三つがそろうと起こる
不正のトライアングルは、動機(プレッシャ)・機会・正当化の三つがそろったときに不正が起きるという考え方である。機会とは、権限の集中やログ監視の不備など、不正を実行できてしまう環境上の隙を指す。動機は金銭的困窮やノルマ等の圧力、正当化は自分に都合の良い理由付けであり、これらを取り違えないことが要点となる。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)信頼性設計に関する記述のうち,フェールセーフの説明はどれか。
正解:システムの一部が故障しても,危険が生じないような構造や仕組みを導入する設計のこと
要点:フェールセーフは故障時に安全側へ倒す設計
フェールセーフは、故障や誤動作が起きたときに、被害や危険が生じない状態へ落ち着くように設計する考え方である。信号機が故障時に赤を表示する、ストーブが転倒時に自動消火するといった例が典型である。縮退運転はフェールソフト、待機系への自動切替えはフォールトトレラント(冗長化)、誤操作をできなくするのはフールプルーフであり、名称の取り違えが狙われる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問44(IPA)データベースのアカウントの種類とそれに付与する権限の組合せのうち、情報セキュリティ上、適切なものはどれか。
正解:データ構造の定義用アカウント/レコードの更新権限:無/テーブルの作成・削除権限:有
要点:アカウントには業務に必要な最小限の権限だけを与える
アカウントには業務に必要な最小限の権限だけを与えるのが原則である。データ構造を定義する管理用アカウントにはテーブルの作成・削除権限が必要だが、日々のレコード更新までできる必要はない。逆に入力・更新用のアカウントにテーブルの作成・削除権限を与えると、誤操作や不正で表ごと失われる危険が生じる。
出典:令和1年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問25(IPA)不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
正解:“機会”とは、情報システムなどの技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
要点:不正のトライアングルは機会・動機・正当化の3要素
不正のトライアングルは「機会」「動機(プレッシャー)」「正当化」の3要素からなり、これらが揃うと不正が発生しやすいとされます。このうち機会は、権限が過大である、監視が働いていないなど、不正の実行を可能または容易にしてしまう環境要因を指します。したがって、技術的・物理的環境や組織のルールが不正実行を容易にする状況を機会と説明した記述が適切です。
出典:令和7年度 (公開問題) 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。