監査証拠とは?
監査証拠とは、監査意見を裏づけるために入手する事実の記録。指摘や結論には、十分な量と適切な質を備えた証拠が必要とされる。一般に、監査人が自ら観察・再実施して得たものや外部から入手したものほど証拠力が強いと評価される。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2019年度)。
かんさしょうこ
監査証拠の意味
監査意見を裏づけるために入手する事実の記録。指摘や結論には、十分な量と適切な質を備えた証拠が必要とされる。一般に、監査人が自ら観察・再実施して得たものや外部から入手したものほど証拠力が強いと評価される。
監査証拠の具体例
サーバ室の入退室ログの出力、実際に施錠を確認した写真、承認済みの変更申請書の写しなどが監査証拠になる。逆に「たぶん守られているはずです」という担当者の感想は証拠にならない。
監査証拠は試験でどう引っ掛けられる?
被監査部門が用意した資料をそのまま証拠にするのは危うい。改ざんの余地がある内部資料より、監査人自身の観察や外部発行の記録のほうが証拠力が高いという序列を押さえる。
監査証拠と関連する用語
監査証拠が出た過去問
インシデントの調査やシステム監査にも利用できる、証拠を収集し保全する技法はどれか。
要点:証拠を改変せず収集・保全する技法がフォレンジックス
ディジタルフォレンジックスは、不正やインシデントの原因究明・法的立証のために、電子的記録を改変せずに収集し、原本性と証拠能力を保ったまま保全・分析する技法である。ログやディスクイメージの取得時にハッシュ値を記録するなど、後から改ざんされていないことを示せる手順を踏む点が特徴である。システム監査でも監査証拠の入手手段として活用できる。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問38(IPA)システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
正解:システム監査チームが被監査部門から入手したシステム運用記録
要点:監査証拠は結論の裏付けとなる客観的な事実の記録
監査証拠は、監査人の意見や結論の裏付けとなる客観的な事実の記録であり、被監査部門から入手した運用記録などがこれに当たる。一方、監査計画書や監査チーム内の議事録、報告書に記した指摘事項は、監査人自身が作成した文書であって証拠そのものではない(一部は監査調書に位置付けられる)。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問39(IPA)システム監査報告書に記載する指摘事項に関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:調査結果に事実誤認がないことを監査対象部門に確認した上で、監査人が指摘事項とする必要があると判断した事項を記載する。
要点:指摘事項は証拠に基づき事実確認を経て監査人が判断する
指摘事項は監査証拠に裏付けられている必要があり、記載の前に事実関係の誤りがないかを監査対象部門に確認する手続を踏む。確認は事実誤認を避けるためのもので、相手の承認を条件とするものではない。監査人は独立した立場で、重要性を踏まえて指摘すべき事項を判断する。
出典:令和1年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問39(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。