鍵管理とは?
鍵管理とは、暗号鍵の生成・配布・保管・更新・廃棄までのライフサイクル全体を安全に運用すること。鍵が漏えいすれば暗号化自体の意味がなくなるため、暗号アルゴリズム以上に運用面の管理が重要になる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では4回出題されています(2018年度〜2022年度)。
かぎかんり
鍵管理の意味
暗号鍵の生成・配布・保管・更新・廃棄までのライフサイクル全体を安全に運用すること。鍵が漏えいすれば暗号化自体の意味がなくなるため、暗号アルゴリズム以上に運用面の管理が重要になる。
鍵管理の具体例
ICカードと暗証番号(PIN)を利用者に配布する際、両方を同じ経路(同じ封筒など)で送ると片方の漏えいで両方が奪われるため、郵送とSMSなど別々の経路で届ける運用が取られる。
鍵管理は試験でどう引っ掛けられる?
鍵とパスワード・PINを同じ経路で配布してはいけない。必ず別経路で配布し、同時漏えいのリスクを下げる。
鍵管理と関連する用語
鍵管理が出た過去問
暗号方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。
正解:共通鍵暗号方式で相手ごとに秘密の通信をする場合,通信相手が多くなるに従って,鍵管理の手間が増える。
要点:共通鍵暗号は相手が増えるほど鍵管理の負担が増える
共通鍵暗号では、通信相手ごとに別々の秘密の鍵を用意する必要があるため、相手がn人になると必要な鍵の数はn(n-1)/2に増え、鍵の配送と保管の負担が急速に大きくなる。この鍵管理問題を解消するのが公開鍵暗号方式である。なお公開鍵暗号では、暗号化に使う公開鍵は公開してよいが、復号鍵と署名生成に使う鍵はいずれも秘密鍵であり、公開してはならない。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)暗号アルゴリズムの危殆化を説明したものはどれか。
正解:計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能になり,暗号の安全性が低下すること
要点:危殆化は時とともに既存暗号の安全性が下がる現象
暗号アルゴリズムの危殆化とは、計算機の性能向上や解読理論の進歩により、鍵の推定が現実的な時間で可能になり、そのアルゴリズムや鍵長の安全性が相対的に低下することをいう。鍵管理の失敗や輸出規制の問題とは異なり、時間の経過とともに必然的に進む現象なので、暗号方式や鍵長は計画的に移行していく必要がある。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問26(IPA)OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
正解:公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
要点:ハイブリッド暗号は公開鍵で鍵を配り共通鍵で本文を暗号化する
ハイブリッド暗号方式は、本文の暗号化には処理の速い共通鍵暗号を使い、その共通鍵を相手の公開鍵で暗号化して渡す方式である。これにより、大量データの高速な暗号化と、事前に鍵を安全に配送する手間の解消を同時に実現できる。OpenPGPやS/MIMEはこの考え方を採用している。
出典:令和1年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問28(IPA)OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
正解:公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
要点:本文は共通鍵、その鍵は公開鍵で送るのがハイブリッド
ハイブリッド暗号方式は、本文の暗号化には処理が高速な共通鍵暗号を使い、その共通鍵の受け渡しだけを公開鍵暗号で行う方式である。共通鍵暗号は速いが鍵の安全な配送が難しく、公開鍵暗号は配送問題を解決できるが処理が遅いという、双方の弱点を互いに補い合う構成になっている。これによって鍵管理の容易さと実用的な処理性能を同時に満たしている。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問21(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。