A社は栄養補助食品を扱う従業員500名の企業である。A社のサーバ及びファイアウォール(以下、FWという)を含む情報システムの運用は情報システム部が担当している。 ある日、内部監査部の監査があり、FWの運用状況について情報システム部のB部長が図1のとおり説明したところ、表1に示す指摘を受けた。 〔図1 FWの運用状況〕 ・FWを含め、情報システムの運用は、情報システム部の運用チームに所属する6名の運用担当者が担当している。 ・FWの運用には、FWルールの編集、操作ログの確認、並びに編集後のFWルールの確認及び操作の承認(以下、編集後のFWルールの確認及び操作の承認を操作承認という)の三つがある。 ・FWルールの編集は事前に作成された操作指示書に従って行う。 ・FWの機能には、FWルールの編集、操作ログの確認、及び操作承認の三つがある。 ・FWルールの変更には、FWルールの編集と操作承認の両方が必要である。操作承認の前に操作ログの確認を行う。 ・FWの利用者IDは各運用担当者に個別に発行されており、利用者IDの共用はしていない。 ・FWでは、機能を利用する権限を運用担当者の利用者IDごとに付与できる。 ・現在は、6名の運用担当者とも全権限を付与されており、運用担当者はFWのルールの編集後、編集を行った運用担当者が操作に誤りがないことを確認し、操作承認をしている。 ・FWへのログインにはパスワードを利用している。パスワードは8文字の英数字である。 ・FWの運用では、運用担当者の利用者IDごとに、ネットワークを経由せずコンソールでログインできるかどうか、ネットワークを経由してリモートからログインできるかどうかを設定できる。 ・FWは、ネットワークを経由せずコンソールでログインした場合でも、ネットワークを経由してリモートからログインした場合でも、同一の機能を利用できる。 ・FWはサーバルームに設置されており、サーバルームにはほかに数種類のサーバも設置されている。 ・運用担当者だけがサーバルームへの入退室を許可されている。 〔表1 内部監査部からの指摘〕 指摘1 FWの運用の作業の中で、職務が適切に分離されていない。 指摘2(省略) 指摘3(省略) 指摘4(省略) B部長は表1の指摘に対する改善策を検討することにした。 設問 表1中の指摘1について、FWルールの誤った変更を防ぐための改善策はどれか。解答群のうち、最も適切なものを選べ。

職務分離は編集者と承認者を分け最小権限を付与する

頻出基本情報技術者試験2022年度 公開問題 科目B20/セキュリティ / 組織的対策

指摘指摘内容
指摘1FWの運用の作業の中で、職務が適切に分離されていない。
指摘2(省略)
指摘3(省略)
指摘4(省略)

選択肢

正解と解説

正解: 運用担当者を、FWルールの編集を行う者、操作ログを確認し、操作承認をする者に分け、それぞれに必要最小限の権限を付与する。

指摘は職務分離ができていない点、すなわち編集した本人が自分の操作を承認できてしまうことです。改善策は、ルールを編集する担当者と、操作ログを確認して承認する担当者を分け、それぞれに必要最小限の権限だけを付与することです。こうすれば誤った変更が第三者の目で検出され、単独では確定できなくなります。認証強化やログイン経路の制限は、職務分離の問題を解決しません。

選択肢ごとの解説

出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問20(IPA)

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最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。