余裕時間(フロート・スラック)とは?
余裕時間(フロート・スラック)とは、ある作業が、プロジェクト全体の完了日に影響を与えずに遅らせることができる時間の余裕のこと。プロジェクト全体の終了日を遅らせずに済む範囲の余裕を「トータルフロート」、直後の後続作業の開始を遅らせずに済む範囲の余裕を「フリーフロート」と呼び分ける。クリティカルパス上の作業はこの余裕がゼロであり、少しでも遅れるとプロジェクト全体の納期に影響する。余裕時間を把握することで、どの作業を優先的に管理・監視すべきかが分かる。
応用情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2019年度)。
よゆうじかん(ふろーと・すらっく)
余裕時間(フロート・スラック)の意味
ある作業が、プロジェクト全体の完了日に影響を与えずに遅らせることができる時間の余裕のこと。プロジェクト全体の終了日を遅らせずに済む範囲の余裕を「トータルフロート」、直後の後続作業の開始を遅らせずに済む範囲の余裕を「フリーフロート」と呼び分ける。クリティカルパス上の作業はこの余裕がゼロであり、少しでも遅れるとプロジェクト全体の納期に影響する。余裕時間を把握することで、どの作業を優先的に管理・監視すべきかが分かる。
余裕時間(フロート・スラック)の具体例
あるテスト作業が3日で終わる予定だが、後続作業の開始を遅らせずに5日まで延ばせるとしたら、フリーフロートは2日ということになる。
余裕時間(フロート・スラック)は試験でどう引っ掛けられる?
トータルフロートとフリーフロートを混同しやすい。トータルフロートを使い切っても後続作業には影響が出ることがあるが、フリーフロートを使い切っても直後の作業には影響しない、という違いを押さえておく必要がある。
余裕時間(フロート・スラック)と関連する用語
余裕時間(フロート・スラック)が出た過去問
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
正解:作業Eの余裕日数は30日である。
要点:余裕日数は最遅結合点時刻から最早開始と所要日数を引いて求める
作業Eは最早で10日目に開始でき所要は10日だが、その先の合流点に許される最遅時刻は50日目である。したがってEには50−(10+10)=30日の余裕がある。クリティカルパスは所要日数の合計が最大となる経路で、全体は60日となる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間=最遅開始時刻-最早開始時刻で求める
作業Bの10日とダミー作業により結合点1の最早開始は10日目時点となる。C(20日)とG(20日)を通る経路が最長で結合点5の最早は50、これがクリティカルパスになる。作業Eは最早開始が10、最遅開始は50-10=40なので、総余裕時間は40-10=30日となる。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)ガントチャートを説明したものはどれか。
正解:作業別に作業内容とその実施期間を棒状に図示したものであり、作業の予定や実績を示す場合に効果的である。
要点:ガントチャートは作業期間を棒で表し進捗を可視化する
ガントチャートは、縦に作業を並べ、横軸の時間に対して各作業の実施期間を帯状の棒で表す図です。予定と実績を上下に並べて描けば、どの作業が遅れているかを一目で把握でき、進捗管理に適しています。作業間の前後関係や余裕日数を表すには、アローダイアグラムなど別の図が必要です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。