活動基準原価計算(ABC)とは?
活動基準原価計算(ABC)とは、間接費を「活動」単位に集計し、各活動を消費した度合い(コストドライバ)に応じて製品・顧客へ配賦する原価計算手法。直接作業時間や売上高で一律配賦する伝統的方法に比べ、多品種少量生産や間接費比率の高い企業で原価の歪みを是正できる。ABMは結果を業務改善に使う考え方。
応用情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かつどうきじゅんげんかけいさん
活動基準原価計算(ABC)の意味
間接費を「活動」単位に集計し、各活動を消費した度合い(コストドライバ)に応じて製品・顧客へ配賦する原価計算手法。直接作業時間や売上高で一律配賦する伝統的方法に比べ、多品種少量生産や間接費比率の高い企業で原価の歪みを是正できる。ABMは結果を業務改善に使う考え方。
活動基準原価計算(ABC)の具体例
段取替え費用1,200万円を直接作業時間で配賦すると大量生産品に多く乗るが、実際は少量多品種品が段取回数の8割を占める。コストドライバを「段取回数」に変えて配賦すると、黒字と思っていた少量品が赤字だったと判明し、最低ロットや価格の見直しにつながる。
活動基準原価計算(ABC)は試験でどう引っ掛けられる?
在庫管理のABC分析(重要度でA・B・Cに層別)と名称が紛らわしいが、まったく別物である。またABCは間接費の配賦精度を上げる手法であって、間接費の総額そのものを減らす手法ではない(減らすのはABMの役割)。
活動基準原価計算(ABC)と関連する用語
活動基準原価計算(ABC)が出た過去問
不良品の個数を製品別に集計すると表のようになった。ABC分析を行って、まずA群の製品に対策を講じることにした。A群の製品は何種類か。ここで、A群は70%以上とす…
正解:5
要点:ABC分析は累積比率が基準を超える最小の品目数で区切る
ABC分析では個数の多い順に並べて累積比率を求める。累積は182、318、438、536、627となり、合計875に対する累積比率はそれぞれ20.8%、36.3%、50.1%、61.3%、71.7%である。70%以上に達するのは5種類目なので、A群は5種類となる。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)製品Xと製品Yを販売している企業が,見積作成と提案書作成に掛かる業務時間を,それぞれ20%削減できるシステムの構築を検討している。Activity-Based …
正解:12万円
要点:ABCは活動ごとに単価を求め、製品別に配賦して原価を算定する
活動ごとに人件費単価を割り出す。見積作成は全体150時間で60万円なので1時間あたり0.4万円、製品Xの50時間分は20万円になる。提案書作成は全体450時間で360万円なので1時間あたり0.8万円、製品Xの50時間分は40万円である。それぞれ20%削減すると4万円と8万円で、合計12万円の削減効果になる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)A,B,Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合,データの出力順序は何通りあるか。
正解:5
要点:n個のスタック出力順序の数はカタラン数になる
3個のデータに対する push と pop の並べ方の総数はカタラン数C(3)=5通りである。実際に列挙すると ABC、ACB、BAC、BCA、CBA の5通りで、CABは作れない。Aより先にCを出した時点でBはAより先に出るしかないためである。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問5(IPA)式A+B×Cの逆ポーランド表記法による表現として、適切なものはどれか。
正解:ABC×+
要点:後置記法は演算子を被演算数の後ろに置いて書く
逆ポーランド表記法(後置記法)は、演算子を2つの被演算数の後ろに置く書き方である。A+B×Cは乗算が先なのでB C ×が先に確定し、その結果とAを加算するのでA(BC×)+という並びになる。まとめるとABC×+である。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問3(IPA)A,B,Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合、データの出力順序は何通りあるか。
正解:5
要点:スタック経由のn個の出力順序数はカタラン数
各データについて push と pop を1回ずつ行うので、出力順序の数は括弧の対応と同じ数え方になり、n個ではカタラン数で求まる。n=3のカタラン数は5である。実際に列挙するとABC、ACB、BAC、BCA、CBAの5通りで、CABはCを出した後にAをBより先に取り出せないため作れない。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問5(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。