製造原価報告書(材料費・労務費・経費)とは?
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)とは、当期の製造活動で発生した原価を材料費・労務費・経費に分け、仕掛品の増減を調整して当期製品製造原価を示す明細書。損益計算書の売上原価につながる。原価低減の効果がどの費目に、いつ財務諸表へ現れるかを説明する土台になる。
応用情報技術者試験の過去問では6回出題されています(2016年度〜2024年度)。
せいぞうげんかほうこくしょ
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)の意味
当期の製造活動で発生した原価を材料費・労務費・経費に分け、仕掛品の増減を調整して当期製品製造原価を示す明細書。損益計算書の売上原価につながる。原価低減の効果がどの費目に、いつ財務諸表へ現れるかを説明する土台になる。
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)の具体例
材料費3億円、労務費2億円、経費1億円に期首仕掛品5千万円を足し、期末仕掛品7千万円を引いて当期製品製造原価5億8千万円を求める。自動化投資は労務費を減らす一方で減価償却費として経費を増やすため、費目間の振替として現れる。
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)は試験でどう引っ掛けられる?
当期製品製造原価と売上原価は一致しない。製品在庫の増減を調整して初めて売上原価になる。また外注加工費は材料費ではなく経費に含めるなど、費目区分の細部で誤答を誘われやすい。
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)と関連する用語
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)が出た過去問
損益計算資料から求められる損益分岐点売上高は,何百万円か。
正解:450
要点:損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率で求める
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300÷500=0.6、限界利益率は0.4となる。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。損益分岐点売上高は180÷0.4=450百万円である。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)今年度の事業損益実績は表のとおりである。来年度の営業利益目標を240百万円としたとき、来年度の目標売上高は何百万円か。ここで、来年度の変動費率は今年度と同じであ…
正解:2,050
要点:目標売上高=(目標利益+固定費)÷限界利益率
変動費は材料費720+外注費240=960百万円なので、変動費率は960÷1,600=0.6、限界利益率は0.4である。来年度の固定費は製造固定費380+80と販売固定費100+20で合計580百万円。目標売上高をSとすると0.4S-580=240となり、0.4S=820、S=2,050百万円。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)損益計算資料から求められる損益分岐点売上高は、何百万円か。
正解:450
要点:損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
変動費は材料費200+外注費100=300百万円で、売上高500百万円に対する限界利益率は(500-300)÷500=0.4である。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円なので、損益分岐点売上高は180÷0.4=450百万円となる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では、営業利益を30百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで、翌年度の固定費、変動費率は今年度と…
正解:525
要点:必要売上高=(固定費+目標利益)÷限界利益率
変動費は材料費200と外注費100で計300、変動費率は300÷500=0.6となり、限界利益率は0.4である。固定費は製造100と販売80で計180。営業利益30を得るには限界利益が210必要なので、売上高は210÷0.4=525百万円となる。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)原価計算基準に従い製造原価の経費に算入する費用はどれか。
正解:製品を生産している機械装置の修繕費用
要点:製造原価に入るのは製造活動のために消費した原価だけ
製造原価は、製品を作るために消費された原価であり、材料費・労務費・経費に分類される。生産設備である機械装置の修繕費用は製造活動のために発生する経費なので、製造原価の経費に算入する。製造と直接結び付かない費用や異常な原因による費用は含めない。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問76(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。