固有リスク・統制リスク・発見リスクとは?
固有リスク・統制リスク・発見リスクとは、固有リスクは内部統制が無いと仮定したときに誤りや不正が生じる可能性、統制リスクは内部統制によってそれが防止・発見されない可能性、発見リスクは監査手続によっても監査人が誤りを発見できない可能性。この3つの積が監査リスクの概念的な構成となる。
システム監査技術者試験の過去問では2回出題されています(2016年度〜2017年度)。
こゆうりすく・とうせいりすく・はっけんりすく
固有リスク・統制リスク・発見リスクの意味
固有リスクは内部統制が無いと仮定したときに誤りや不正が生じる可能性、統制リスクは内部統制によってそれが防止・発見されない可能性、発見リスクは監査手続によっても監査人が誤りを発見できない可能性。この3つの積が監査リスクの概念的な構成となる。
固有リスク・統制リスク・発見リスクの具体例
現金取引が多い業態は固有リスクが高く、承認手続が形骸化していれば統制リスクも高い。このとき監査人は手続を厚くして発見リスクを下げる。
固有リスク・統制リスク・発見リスクは試験でどう引っ掛けられる?
監査人が水準を左右できるのは発見リスクだけで、固有リスクと統制リスクは被監査側の状況として評価するにとどまる。両者を高く見積もったら発見リスクを低く抑える=手続を厚くする、と逆向きに動く。
固有リスク・統制リスク・発見リスクと関連する用語
固有リスク・統制リスク・発見リスクが出た過去問
財務報告に係る内部統制監査におけるリスクアプローチの説明のうち,適切なものはどれか。
正解:想定されるリスクのうち,財務諸表の重要な虚偽表示リスクが高い項目に監査のリソースを重点的に配分する。
要点:リスクアプローチは重要な虚偽表示リスクの高い領域へ資源を重点配分する
リスクアプローチは、限られた監査資源を重要な虚偽表示リスクの高い領域に集中させる考え方である。全業務を一律に網羅的に調べるのではなく、リスク評価の結果に応じて手続の種類・時期・範囲を変える点が特徴になる。固有リスクだけでなく統制リスクも併せて評価し、リスクの高低に応じてリソースを配分する。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問3(IPA)システム監査における,サンプリング(試査)に関する用語の説明のうち,適切なものはどれか。
正解:許容誤謬率とは,監査人が受け入れることができる所定の内部統制からの逸脱率であり,サンプルの件数を決めるときに用いられる。
要点:許容誤謬率は許容できる統制逸脱率でサンプル件数算定に使う
許容誤謬率は、内部統制が有効であると結論付けてよい範囲として監査人が許容できる逸脱の割合であり、必要な標本件数を算定する際の入力値になる。許容できる逸脱率を小さく設定するほど必要なサンプル数は増える。サンプリングリスクは標本が母集団を代表しないことに起因するリスクであり、固有リスクと統制リスクの積とは別物である。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問1(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。