ジャストインタイム(JIT)とは?
ジャストインタイム(JIT)とは、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産・調達する生産管理の考え方のこと。日本の自動車メーカーが確立した生産方式として知られ、後工程が必要とする部品や仕掛品を前工程から必要な分だけ引き取る「かんばん方式」がその代表的な仕組みとして用いられる。過剰な在庫を持たないことで在庫の保管コストや無駄を削減できる一方、部品供給の遅延や災害などのトラブルが発生すると生産ラインが止まりやすいという弱点も持ち合わせている。
ITパスポートの過去問では8回出題されています(2009年度〜2024年度)。
じゃすといんたいむ
ジャストインタイム(JIT)の意味
必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産・調達する生産管理の考え方のこと。日本の自動車メーカーが確立した生産方式として知られ、後工程が必要とする部品や仕掛品を前工程から必要な分だけ引き取る「かんばん方式」がその代表的な仕組みとして用いられる。過剰な在庫を持たないことで在庫の保管コストや無駄を削減できる一方、部品供給の遅延や災害などのトラブルが発生すると生産ラインが止まりやすいという弱点も持ち合わせている。
ジャストインタイム(JIT)の具体例
自動車工場が部品メーカーとかんばん方式で連携し、組立ラインで必要になるタイミングに合わせて必要な数量の部品だけを届けてもらうことで、工場内の部品在庫を最小限に抑える。
ジャストインタイム(JIT)は試験でどう引っ掛けられる?
JITは在庫を極力持たないことで効率化を図る仕組みであるため、供給網が寸断されると生産に大きな影響が出やすく、安全在庫を厚めに持つ在庫戦略とは考え方が対照的である点に注意する。
ジャストインタイム(JIT)と関連する用語
ジャストインタイム(JIT)が出た過去問
ジャストインタイム生産方式を説明したものはどれか。
正解:必要な物を、必要なときに、必要な量だけ生産する方式
要点:JITは必要な物を必要なときに必要な量だけ作り在庫を減らす
ジャストインタイム(JIT)生産方式は、必要な物を必要なときに必要な量だけ生産・供給することで、工程間の中間在庫やムダを徹底的に減らす考え方である。かんばん方式などで後工程が使った分だけ前工程が作る仕組みが代表例である。セル生産、受注生産、見込生産はいずれも別の生産方式を指す。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問28(IPA)工程間の仕掛品や在庫を削減するために、必要なものを必要なときに必要な数量だけ後工程に供給することを目的として、全ての工程が後工程からの指示や要求に従って生産する…
正解:ジャストインタイム生産方式
要点:JITは後工程引取りで必要な分だけ作り在庫を減らす
ジャストインタイム生産方式は、必要なものを必要なときに必要なだけ作ることで、工程間の仕掛品や在庫を最小に抑える方式である。後工程が使った分だけ前工程が補充する後工程引取りの考え方を取り、かんばんなどの指示で運用される。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問25(IPA)製造業のA社は、製品開発のリードタイムを短縮するために、工程間で設計情報を共有し、前工程が完了しないうちに、着手可能なものから後工程の作業を始めることにした。こ…
要点:コンカレントエンジニアリングは工程を並行させ開発期間を短縮する
コンカレントエンジニアリングは、設計・試作・生産準備などの工程を情報共有によって並行して進め、開発期間の短縮と手戻りの削減を図る考え方である。前工程の完了を待たずに着手できる作業から始める点が特徴で、後工程の視点を早期に取り込めるため品質向上にもつながる。かんばん方式で在庫を抑えるジャストインタイムや、資材所要量計画のMRPとは目的が異なる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)Just In Timeの導入によって解決が期待できる課題として、適切なものはどれか。
正解:半製品や部品在庫数を削減する。
要点:JITは必要な分だけ供給し仕掛品・部品在庫を減らす
必要なものを、必要なときに、必要な量だけ供給する考え方で、後工程が使った分だけ前工程が作るように流れを制御する。これにより工程間に滞留する仕掛品や部品の在庫を最小限に抑えられ、保管費用や資金の固定化を減らせる。生産現場の在庫圧縮を狙う手法であり、営業や顧客管理の課題を直接解決するものではない。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問23(IPA)ジャストインタイムやカンバンなどの生産活動を取り込んだ、多品種大量生産を効率的に行うリーン生産方式に該当するものはどれか。
正解:生産ラインが必要とする部品を必要となる際に入手できるように発注し、仕掛品の量を適正に保つ。
要点:リーン生産は必要な物を必要な時だけ作り無駄を省く
リーン生産方式は、徹底して無駄を省くことを狙う生産の考え方で、ジャストインタイムやかんばんによる管理を柱とする。必要なものを必要なときに必要なだけ調達・生産することで、作りすぎと在庫という無駄をなくし、仕掛品を最小限に保つ。設問の選択肢では、必要になる時点に合わせて部品を発注し仕掛品を適正量に保つ記述がこれに合致する。
出典:令和1年度 春期 ITパスポート試験 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。