保守性とは?
保守性とは、JIS X 25010の主特性の1つで、修正のしやすさを表す。副特性はモジュール性、再利用性、解析性、修正性、試験性。長期に使う基幹システムでは総保有コストを左右するため、方式設計の段階で構造として作り込む対象になる。
ITパスポートの過去問では14回出題されています(2010年度〜2026年度)。
ほしゅせい
保守性の意味
JIS X 25010の主特性の1つで、修正のしやすさを表す。副特性はモジュール性、再利用性、解析性、修正性、試験性。長期に使う基幹システムでは総保有コストを左右するため、方式設計の段階で構造として作り込む対象になる。
保守性の具体例
制度改正で税率が変わる箇所を設定ファイルへ外出しし(修正性)、業務ロジックを層で分離して影響範囲を追えるようにし(モジュール性・解析性)、自動テストで回帰確認できる状態を作る(試験性)ことを非機能要件として定義する。
保守性は試験でどう引っ掛けられる?
稼働後の運用体制や要員数の話に流れがちだが、品質特性としての保守性は製品そのものの性質。また試験性は「テストしてあること」ではなく「テストしやすい構造か」を指す。使用性とは対象(利用者か保守者か)が違う。
保守性と関連する用語
保守性が出た過去問
変数の命名規則やコメントの書き方など、プログラムの標準的な記述方式を定める目的として、適切なものはどれか。
正解:ソフトウェアコードの保守性を向上させること
要点:コーディング標準の目的はコードの保守性向上
コーディング標準を定めて命名やコメントの書き方をそろえると、誰が書いたコードでも読み方が同じになり、他の担当者が理解・修正しやすくなる。開発時の品質のばらつきを抑えるとともに、長期にわたる修正や機能追加、すなわち保守性の向上が主な目的である。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問43(IPA)関係データベースを構築するに当たり、データの正規化を行う目的はどれか。
正解:データの冗長性を排除して保守性を高める。
要点:正規化はデータの重複と矛盾を防ぐ設計手法
正規化は、同じ情報が複数の場所に重複して持たれる状態を解消し、表を適切に分割してデータの重複や矛盾(更新時異常)を防ぐ設計手法である。重複が無くなることで、変更が一か所で済み、保守しやすいデータベースになる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)データセンタなどの施設において、複数の機器類の保守性や設置効率を高めるために使用するものはどれか。
正解:サーバラック
要点:サーバラックは機器を集約して設置効率と保守性を高める
サーバラックは、サーバやネットワーク機器を規格化された寸法で段積みに収納する筐体である。機器を集約して設置面積を節約でき、配線の整理や機器の抜き差しも容易になるため、設置効率と保守性の向上に役立つ。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問46(IPA)無停止のシステムを実現するために、システムの方式を設計するときの検討事項として、適切なものはどれか。
正解:ハードウェアの多重化
要点:無停止の要はハードウェアの多重化による冗長構成
止まらないシステムを実現するには、故障が起きても処理を継続できる構成にすることが基本となる。そのためにサーバやディスク、電源などのハードウェアを二重化・多重化し、一方が故障しても残りで運転を続けられるようにする(冗長化)。部品化は保守性、暗号化は機密性、省電力化は運用コストや環境に関わる観点で、可用性を高める手段ではない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問47(IPA)次の記述a〜dのうち、システム利用者にとって使いやすい画面を設計するために考慮するものだけを全て挙げたものはどれか。 a 障害が発生したときの修復時間 b 操作…
正解:b, c, d
要点:画面設計では操作の覚えやすさ・配置・可読性を考える
使いやすい画面の設計、すなわちユーザビリティの検討では、迷わず操作を覚えられるか、ボタンなどの部品が押しやすい位置にあるか、文字の大きさや配色が読みやすいかといった、利用者が見て触れる部分が焦点になる。障害発生時の修復時間は可用性や保守性に関わる指標であり、画面設計の観点とは別である。したがってb・c・dの組合せが該当する。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問32(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。