冗長化とは?
冗長化は、システムを構成する機器や回線、経路などをあらかじめ複数用意しておき、一部が故障しても全体としてサービスを継続できるようにする設計手法である。単一の機器だけに頼るシステムは、その機器が故障すると即座にシステム全体が停止してしまうが、同じ役割を持つ機器を予備として複数用意しておけば、一台が故障しても予備機に切り替えることで稼働を続けられる。サーバーやネットワーク機器、電源、通信回線など、システムのさまざまな構成要素に対して冗長化が検討され、システムの信頼性・可用性を高めるための基本的な考え方として広く用いられている。データセンターでは、電力会社からの引き込み電源を2系統以上確保する、インターネット回線を異なる通信事業者から複数契約する、サーバの電源ユニットを二重に搭載するといった形で冗長化が図られる。
ITパスポートの過去問では16回出題されています(2009年度〜2026年度)。
じょうちょうか
冗長化の意味
冗長化は、システムを構成する機器や回線、経路などをあらかじめ複数用意しておき、一部が故障しても全体としてサービスを継続できるようにする設計手法である。単一の機器だけに頼るシステムは、その機器が故障すると即座にシステム全体が停止してしまうが、同じ役割を持つ機器を予備として複数用意しておけば、一台が故障しても予備機に切り替えることで稼働を続けられる。サーバーやネットワーク機器、電源、通信回線など、システムのさまざまな構成要素に対して冗長化が検討され、システムの信頼性・可用性を高めるための基本的な考え方として広く用いられている。データセンターでは、電力会社からの引き込み電源を2系統以上確保する、インターネット回線を異なる通信事業者から複数契約する、サーバの電源ユニットを二重に搭載するといった形で冗長化が図られる。
冗長化の具体例
銀行の勘定系システムで、サーバーを2台用意して片方が故障してももう片方が処理を引き継げるように冗長化し、システム停止を防ぐ。
冗長化は試験でどう引っ掛けられる?
冗長化は「無駄を増やす」というマイナスの意味ではなく、信頼性を高めるための積極的な設計手法として問われる点に注意する。また同じ経路を単純に2本にするだけでは、その大元(同じ変電所や同じ通信局舎など)で障害が起きると共倒れになる。単一障害点(SPOF)を無くすことが本来の狙いである。
冗長化と関連する用語
冗長化が出た過去問
RAIDの利用目的として、適切なものはどれか。
正解:複数のハードディスクに分散してデータを書き込み、高速性や耐故障性を高める。
要点:RAIDは分散書込みと冗長化で速度と耐故障性を高める
RAIDは複数の磁気ディスクを組み合わせて一つの装置のように扱う技術で、データを分散して並列に読み書きすることによる高速化や、冗長なデータを持つことによる耐故障性の向上を目的とする。構成の仕方によって速度重視と信頼性重視のどちらを狙うかが変わる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問78(IPA)事業者の基幹となる業務で使用しているシステムにおける障害対策の考え方のうち、最も適切なものはどれか。
正解:障害の発生は避けられないものと考えて、一部の障害によってシステム全体が停止したり、業務が再開できなくなったりしないような対策を準備すべきである。
要点:障害は起きる前提で、全体停止させない備えを用意する
基幹業務システムでは、障害は完全には避けられない前提に立ち、一部の故障が全体停止や業務中断に波及しないよう冗長化や縮退運転などの備えをしておくことが重要である(フォールトトレランスの考え方)。また障害発生時は定められた手順に従って速やかに関連部門へ連絡し、原因究明のための記録を確保してから復旧に当たるのが原則である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問33(IPA)社外からインターネット経由でPCを職場のネットワークに接続するときなどに利用するVPN(Virtual Private Network)に関する記述のうち,最も…
正解:認証と通信データの暗号化によって,セキュリティの高い通信を行う。
要点:VPNは認証と暗号化で公衆網上に安全な通信路を作る
VPNは、インターネットのような公衆網の上に暗号化された仮想的な専用線を作る技術である。通信相手を認証したうえでデータを暗号化してやり取りするため、社外から社内ネットワークへ安全に接続できる。回線の冗長化や遅延・帯域の保証を目的とする仕組みではない。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問70(IPA)無停止のシステムを実現するために、システムの方式を設計するときの検討事項として、適切なものはどれか。
正解:ハードウェアの多重化
要点:無停止の要はハードウェアの多重化による冗長構成
止まらないシステムを実現するには、故障が起きても処理を継続できる構成にすることが基本となる。そのためにサーバやディスク、電源などのハードウェアを二重化・多重化し、一方が故障しても残りで運転を続けられるようにする(冗長化)。部品化は保守性、暗号化は機密性、省電力化は運用コストや環境に関わる観点で、可用性を高める手段ではない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問47(IPA)システムの能力や品質をあらわすものとして、可用性、性能、データの一貫性、保守性などがある。可用性に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:システムに障害が発生しても、機能を利用できる度合い
要点:可用性は障害時も使い続けられる度合い
可用性は、必要なときにシステムを使える度合いを表す性質で、稼働率などで測る。障害が起きても冗長化などによって機能を使い続けられるかどうかがこれに当たる。データの整合性は一貫性、応答までの時間は性能、変更のしやすさは保守性の説明である。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問41(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。