実施権(ライセンス契約)とは?
実施権(ライセンス契約)とは、特許権などの知的財産権を持つ権利者が、対価(ライセンス料・ロイヤルティ)と引き換えに、他者にその発明や技術を使用することを許可する権利。権利者以外の者にはその権利を主張できない独占的な「専用実施権」と、複数の相手に許諾できる「通常実施権」があり、企業は自社技術を他社に提供して収益化したり、逆に他社の技術を活用したりする際に用いる仕組みである。権利者(ライセンサー)は自社で製造・販売する以外に、他社(ライセンシー)へ技術やブランドの使用を許諾することで、ロイヤリティという追加の収益源を確保でき、自社だけでは展開しきれない市場へ広げることもできる。
ITパスポートの過去問では30回出題されています(2009年度〜2026年度)。
じっしけん
実施権(ライセンス契約)の意味
特許権などの知的財産権を持つ権利者が、対価(ライセンス料・ロイヤルティ)と引き換えに、他者にその発明や技術を使用することを許可する権利。権利者以外の者にはその権利を主張できない独占的な「専用実施権」と、複数の相手に許諾できる「通常実施権」があり、企業は自社技術を他社に提供して収益化したり、逆に他社の技術を活用したりする際に用いる仕組みである。権利者(ライセンサー)は自社で製造・販売する以外に、他社(ライセンシー)へ技術やブランドの使用を許諾することで、ロイヤリティという追加の収益源を確保でき、自社だけでは展開しきれない市場へ広げることもできる。
実施権(ライセンス契約)の具体例
特許を保有する部品メーカーが、その特許技術を使用する権利を他の製造業者にライセンス契約で許諾し、売上に応じたロイヤルティ収入を得る。
実施権(ライセンス契約)は試験でどう引っ掛けられる?
専用実施権を設定すると、権利者自身もその範囲では発明を実施できなくなる場合がある点や、通常実施権は複数の企業に重複して許諾できる点が区別のポイントになりやすい。またライセンス契約は権利を保有したまま利用を許諾する契約で、権利そのものを移す譲渡契約とは権利の帰属先が違う。
実施権(ライセンス契約)と関連する用語
実施権(ライセンス契約)が出た過去問
SaaSを説明したものはどれか。
正解:ソフトウェアの機能を複数の企業にインターネット経由でサービスとして提供し、使用料を課金する。
要点:SaaSはソフトの機能をネット経由で提供し使用料を課金
SaaS(Software as a Service)は、ソフトウェアそのものを売るのではなく、その機能をインターネット経由のサービスとして複数の利用者に提供し、利用量や期間に応じて課金する形態である。利用者は自社でソフトを導入・保守する必要がない。設備の提供はIaaS等のハウジング/ホスティング、業務の請負はアウトソーシング、ダウンロード販売は従来型のライセンス販売にあたる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)オープンソースソフトウェアに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:公開されているソースコードは入手後、改良してもよい。
要点:OSSはソース公開で改変・再配布可、著作権は放棄されていない
オープンソースソフトウェアは、ソースコードが公開され、利用・改変・再配布が認められているソフトウェアである。改変が許されている点が大きな特徴で、多くのライセンスでは再配布時に同じ条件を課すなどの取決めがある。著作権は放棄されておらずライセンスによって条件が定められており、有償サポートを提供する事業者も存在する。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)自社の保有する特許の活用方法の一つとしてクロスライセンスがある。クロスライセンスにおける特許の実施権に関する説明として,適切なものはどれか。
正解:特許を有する2社の間で,互いの有する特許の実施権を許諾し合う。
要点:クロスライセンスは特許の実施権を互いに許諾し合う契約
クロスライセンスは、特許を持つ企業どうしが互いの特許について実施権を許諾し合う契約である。相手の特許を使わないと自社製品を作れないという状況で、金銭のやり取りを抑えつつ相互に技術を利用できるようにする狙いがあり、紛争の回避や開発の効率化につながる。一方的な独占許諾、再許諾、複数社による一括管理とは仕組みが異なる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問10(IPA)ITサービスマネジメントのプロセスに関する説明a〜dのうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。a:インシデント管理では障害の復旧時間の短縮を重視する。b:…
正解:a, c
要点:インシデント管理は早期復旧、問題管理は根本原因の究明
インシデント管理は、サービスの中断をできるだけ早く復旧させて業務への影響を抑えることを重視する。問題管理は、インシデントの背後にある根本原因を突き止め恒久的な対策を打つ。変更管理は変更の承認と影響評価を担い、実装結果の確認はリリース展開側の役割であり、ライセンス数の管理は構成管理や資産管理の領域である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問44(IPA)〔中問B:会計システムの導入〕F社の経理部では、ITサービスを行っているG社の会計システム(以下、新システムという)の導入を進めている。経理部では、新システムの…
正解:保守と運用の業務委託に関する契約
要点:稼働後のサポートには保守・運用の業務委託契約が要る
求めているのは、稼働後のシステムについての問合せ対応、障害対応、修正といったサポートである。これらは保守と運用の役務にあたるため、その提供を受けるには保守・運用に関する業務委託契約を結ぶ必要がある。開発やライセンス、業務そのものの外部化とは目的が異なる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問89(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。