生産性(開発生産性)とは?
生産性(開発生産性)とは、1人が単位時間あたりに生み出せる成果の量。開発では「1日あたりのページ数」「1人月あたりのステップ数やファンクションポイント」などで測る。要員を増やすと総量は増えるが、連絡や打合せに取られる時間が人数の増加とともに急に増えるため、1人あたりの生産性は下がっていく。全員が互いに連絡を取り合う場合、その組合せはn人でn×(n-1)÷2通りになり、人数の2乗に近い勢いで増える。
ITパスポートの過去問では19回出題されています(2009年度〜2023年度)。
せいさんせい
生産性(開発生産性)の意味
1人が単位時間あたりに生み出せる成果の量。開発では「1日あたりのページ数」「1人月あたりのステップ数やファンクションポイント」などで測る。要員を増やすと総量は増えるが、連絡や打合せに取られる時間が人数の増加とともに急に増えるため、1人あたりの生産性は下がっていく。全員が互いに連絡を取り合う場合、その組合せはn人でn×(n-1)÷2通りになり、人数の2乗に近い勢いで増える。
生産性(開発生産性)の具体例
1日8ページ書ける作業者が、2人1組の打合せを毎日1回ずつ総当たりで行い、1組あたり0.5ページ分の時間を使うとする。n人なら1人あたり0.5×(n-1)ページ分を打合せに取られるので、5人では1人6ページ、4人でも6.5ページとなり、5人×6=30ページで初めて1日30ページの必要量に届く。
生産性(開発生産性)は試験でどう引っ掛けられる?
「人数を2倍にすれば生産量も2倍」という前提を置かないこと。打合せの分を差し引く必要があり、人を増やすほど1人あたりの取り分は減る。遅れているプロジェクトへ要員を投入するとかえって遅れる、という経験則もこの性質から説明される。
生産性(開発生産性)と関連する用語
生産性(開発生産性)が出た過去問
プログラムの開発作業で担当者A〜Dの4人の工程ごとの生産性が表のとおりのとき、4人同時に見積りステップ数が12kステップのプログラム開発を開始した場合に、最初に…
正解:B
要点:開発期間は工程ごとに規模÷生産性を求めて合計する
各担当者の所要期間は、12kステップを工程ごとの生産性で割った月数の合計で求められる。Aは4+4+2で10か月、Bは3+3+3で9か月、Cは2+3+6で11か月、Dは4+3+2.4で約9.4か月となる。したがって最も早く完了するのはBである。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問39(IPA)BPRを説明したものはどれか。
正解:企業の業務効率や生産性を改善するために、既存の組織やビジネスルールを全面的に見直して、再構築すること
要点:BPRは組織やルールを前提とせず業務プロセスを抜本再構築
BPR(Business Process Reengineering)は、既存の組織構造や業務ルールを前提とせず、業務プロセスを根本から見直して抜本的に再構築し、コストや品質、スピードを劇的に改善しようとする手法である。情報システムの再構築が主眼ではなく、あくまで業務のあり方そのものを作り直す点が要点である。バリューチェーン分析やBSCとは目的が異なる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問20(IPA)〔中問B〕Aさんは,〔Aさんが書き出したメモ〕の(3)の作業で,今回のシステム要件を文書にまとめると,どの程度のページ数になるか先輩社員に相談したところ,経験上…
正解:5
要点:人数が増えると打合せ分だけ1人当たりの生産量が下がる
作業者がn人のとき、1人が1日に打合せに費やす分は0.5×(n-1)ページ相当なので、1人当たりの実質の記述量は8-0.5(n-1)ページになる。10日で300ページを仕上げるには1日30ページ必要で、n=5なら1人6ページ×5人=30ページとなり条件を満たす。n=4では6.5ページ×4人=26ページで足りないため、最低5人が必要である。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問94(IPA)システム開発プロジェクトにおいて、プログラム作成の生産性を向上させるための施策として、新しく参加したメンバに対し、開発ツールの利用スキル向上のトレーニングを計画…
正解:メンバ1人当たりの1日のプログラム作成量
要点:施策の評価は活動量ではなく目的の達成度で測る
施策の効果は、狙った目的がどれだけ達成できたかで測る必要がある。今回の目的はプログラム作成の生産性向上なので、単位時間・単位人数あたりにどれだけ作れたかを示す指標が適切である。研修の回数や参加人数、参加時間は、施策をどれだけ実施したかを示す量にすぎず、成果を表さない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問41(IPA)製造業において利用されているCADの説明として、適切なものはどれか。
正解:製品の設計にコンピュータを利用し、設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。
要点:CADはコンピュータによる設計・製図の支援
CAD(Computer Aided Design)は、コンピュータを用いて製品の設計・製図を行う仕組みである。図面の修正や再利用が容易になり、設計作業の効率と正確さが高まる。生産計画や資材の手配を扱う仕組みとは役割が異なる。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問13(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。