WBS(作業分解構成図)とは?
WBS(作業分解構成図)とは、プロジェクトで実施すべき作業を、階層的に分解して一覧化した図・表。作業の抜け漏れを防ぎ、進捗管理や要員配置・コスト見積りの基礎として使う。
ITパスポートの過去問では22回出題されています(2010年度〜2026年度)。
だぶりゅーびーえす
WBS(作業分解構成図)の意味
プロジェクトで実施すべき作業を、階層的に分解して一覧化した図・表。作業の抜け漏れを防ぎ、進捗管理や要員配置・コスト見積りの基礎として使う。
WBS(作業分解構成図)の具体例
「システム開発プロジェクト」を「要件定義」「設計」「開発」「テスト」に分け、さらに「設計」を「外部設計」「内部設計」に分解するというように、作業を細かい単位まで分解していく。
WBS(作業分解構成図)は試験でどう引っ掛けられる?
分解するのは「作業」であって、組織や担当者ではない。細かくするほど良いわけでもなく、管理できる単位まで。WBSが定めるのは作業の範囲で、作業どうしの前後関係や日程を表すのはアローダイアグラムの役目。
WBS(作業分解構成図)と関連する用語
WBS(作業分解構成図)が出た過去問
プロジェクトマネジメントにおけるWBSの要素分解に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:要素分解の最下位の詳細さは、コスト見積りとスケジュール作成を行えるレベルである。
要点:WBSの最小単位は見積りと日程作成ができる粒度
WBSは作業を階層的に分解した構造で、最下位の作業単位(ワークパッケージ)は、担当者を割り当てて工数と期間を見積もれる程度の大きさにするのが原則である。分解の深さは作業の性質や規模によって異なってよく、細かくすれば管理の手間が増える点にも注意する。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問52(IPA)在庫管理システム(以下、システムという)の開発計画に関する記述。Sさんは、システムを構築するプロジェクトに参加することになった。システムの開発計画は、プロジェク…
正解:システム結合
要点:複数サブシステムにまたがる作業は上位階層に置く
WBSの第1階層には、システム全体にまたがる作業とサブシステム単位の作業が並んでいる。システム結合は複数のサブシステムを組み合わせて確認する作業なので、特定のサブシステムに属さず全体にかかわる。したがってシステム要件定義と同じ階層に置くのが適切である。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問89(IPA)在庫管理システムの開発計画に関する記述(問89と同じ状況)。作業分割の図では、最初の段階でシステム開発作業全体にかかわるものとサブシステムに着目して分割している…
正解:開発の工程別に作業分割した。
要点:WBSはサブシステム単位の下を開発工程別に分割
サブシステムの下には、ソフトウェア方式設計、ソフトウェア詳細設計といった項目が並んでいる。これらは開発の進行段階を表すものなので、サブシステムごとに工程別で分割したことになる。さらに下の階層では、その工程の中身を成果物単位に細分化していく構造になっている。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問90(IPA)在庫管理システムの開発計画に関する記述(問89・90と同じ状況)。作業内容定義では、作業分割で作成したWBSを基に、担当、工数を加えた表を作成した。次の表はその…
正解:10
要点:クリティカルパスは並行経路のうち最長の経路
画面設計は、画面一覧から画面フローへ進む経路と、画面レイアウトから画面入出力項目へ進む経路が並行して走る構造になっている。前者は4+6で10日、後者は3+2で5日かかる。全体の期間を決めるのは長いほうなので、クリティカルパスは10日である。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問91(IPA)新営業店システム開発プロジェクトの作業を,図のように階層的に表現する手法はどれか。
正解:WBS(Work Breakdown Structure)
要点:WBSは作業を階層的に分解して管理単位を明確にする
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)は、プロジェクトの成果物や作業を段階的に細かく分解し、階層構造(ツリー)で整理する手法である。最下位の作業単位まで分けることで、見積りや担当割当て、進捗管理の単位が明確になる。日程の前後関係を表すPERTや、規模を見積もるファンクションポイント法とは目的が異なる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。