著作権法・職務著作とは?
著作権法・職務著作とは、著作権法はプログラムを含む著作物の創作者に対し、無断で複製・改変されない権利を保障する法律で、創作時に自動的に権利が発生する(無方式主義)。職務著作は、従業員が職務上作成した著作物について、一定の要件を満たせば著作者を会社(法人)とする制度。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では5回出題されています(2017年度〜2025年度)。
ちょさくけんほう・しょくむちょさく
著作権法・職務著作の意味
著作権法はプログラムを含む著作物の創作者に対し、無断で複製・改変されない権利を保障する法律で、創作時に自動的に権利が発生する(無方式主義)。職務著作は、従業員が職務上作成した著作物について、一定の要件を満たせば著作者を会社(法人)とする制度。
著作権法・職務著作の具体例
システム会社の社員が業務としてプログラムを開発した場合、要件を満たせば著作権は開発した社員個人ではなく会社に帰属する。プログラムの背後にあるアルゴリズムそのものは著作権では保護されない。
著作権法・職務著作は試験でどう引っ掛けられる?
アイデア・アルゴリズムそのものは著作権の保護対象外で、具体的な表現(ソースコード等)が対象になる点が頻出。
著作権法・職務著作と関連する用語
著作権法・職務著作が出た過去問
企業が請負で受託して開発したか、又は派遣契約によって派遣された社員が開発したプログラムの著作権の帰属に関し契約に定めがないとき、著作権の原始的な帰属はどのように…
正解:請負の場合は発注先に帰属し、派遣の場合は派遣先に帰属する。
要点:著作権は請負なら受託側、派遣なら指揮命令する派遣先に帰属
著作権は原則として実際に創作した者の側に発生する。請負では受託した企業(発注先)の従業員が職務として創作するので著作権は発注先に原始的に帰属する。派遣では派遣社員が派遣先の指揮命令の下で職務として創作するため、職務著作として派遣先に帰属する。いずれも契約に定めがない場合の原則である。
出典:平成29年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問30(IPA)Webページの著作権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:特定の分野ごとにWebページのURLを収集し,独自の解釈を付けたリンク集は,著作権法で保護され得る。
要点:素材の選択・配列に創作性があれば編集著作物として保護される
素材そのものに著作権がなくても、収集した情報の選択や配列に創作性があれば編集著作物として保護され得る。特定分野のURLを選んで集め、独自の解釈を付したリンク集は、選択・構成に創作性が認められれば著作物になる。私的使用の範囲はあくまで個人や家庭内の利用に限られ、公開は含まれない。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問30(IPA)プログラムの著作物について、著作権法上、適法である行為はどれか。
正解:処理速度を向上させるために、購入したプログラムを改変した。
要点:所有者は自ら使うために必要な限度で複製・改変できる
著作権法では、プログラムの著作物の複製物の所有者は、自ら電子計算機で利用するために必要と認められる限度において、複製や翻案(改変)を行うことができると定められている。処理速度の向上を目的として購入したプログラムを自ら使うために改変する行為は、この規定により適法である。
出典:令和1年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問30(IPA)A社は顧客管理システムの開発を、情報システム子会社であるB社に委託し、B社は要件定義を行った上で、ソフトウェア設計・プログラミング・ソフトウェアテストまでを、協…
正解:C社
要点:職務著作は法人に帰属、譲渡の定めがなければ受託側に残る
プログラムを実際に作成したのはC社の社員Dだが、法人の業務として職務上作成したプログラムの著作権は、特段の取決めがなければその法人に帰属する(職務著作)。また委託契約に著作権譲渡の定めがなければ、権利は受託側に残る。したがって著作権は実際に開発を行ったC社に帰属する。
出典:令和4年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問30(IPA)著作権法及び関連法令によれば、生成AIを利用して画像を生成する行為又はその生成物の利用が著作権侵害にあたるか否かに関して、適切な記述はどれか。
正解:AIを利用して生成した画像が著作権で保護された既存の画像と類似しており、それを公開した場合、著作権侵害となる可能性がある。
要点:生成物が既存著作物に類似すれば侵害になり得る
生成AIの学習段階での著作物の利用は情報解析目的として一定範囲で認められる一方、生成物の利用は通常の著作物と同じ基準で判断される。すなわち既存の著作物との類似性と依拠性が認められる形で公開・利用すれば、著作権侵害となる可能性がある。
出典:令和7年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問30(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。