製造原価報告書(材料費・労務費・経費)とは?
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)とは、当期の製造活動で発生した原価を材料費・労務費・経費に分け、仕掛品の増減を調整して当期製品製造原価を示す明細書。損益計算書の売上原価につながる。原価低減の効果がどの費目に、いつ財務諸表へ現れるかを説明する土台になる。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では3回出題されています(2020年度〜2024年度)。
せいぞうげんかほうこくしょ
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)の意味
当期の製造活動で発生した原価を材料費・労務費・経費に分け、仕掛品の増減を調整して当期製品製造原価を示す明細書。損益計算書の売上原価につながる。原価低減の効果がどの費目に、いつ財務諸表へ現れるかを説明する土台になる。
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)の具体例
材料費3億円、労務費2億円、経費1億円に期首仕掛品5千万円を足し、期末仕掛品7千万円を引いて当期製品製造原価5億8千万円を求める。自動化投資は労務費を減らす一方で減価償却費として経費を増やすため、費目間の振替として現れる。
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)は試験でどう引っ掛けられる?
当期製品製造原価と売上原価は一致しない。製品在庫の増減を調整して初めて売上原価になる。また外注加工費は材料費ではなく経費に含めるなど、費目区分の細部で誤答を誘われやすい。
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)と関連する用語
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)が出た過去問
資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では、営業利益を30百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで、翌年度の固定費、変動費率は今年度と…
正解:525
要点:必要売上高=(固定費+目標利益)÷限界利益率
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300÷500=0.6、限界利益率は0.4である。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。営業利益30百万円を得るには限界利益が180+30=210百万円必要で、売上高は210÷0.4=525百万円となる。
出典:令和2年度 10月 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)原価計算基準に従い製造原価の経費に算入する費用はどれか。
正解:製品を生産している機械装置の修繕費用
要点:製造原価の経費は製造活動に必要な材料費・労務費以外の費用
製造原価は材料費・労務費・経費から成り、経費は製品の製造のために消費された材料費・労務費以外の費用を指す。生産用の機械装置の修繕費用は製造活動に直接必要な支出なので経費に算入される。
出典:令和5年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)損益計算資料から求められる損益分岐点売上高は、何百万円か。
正解:450
要点:損益分岐点=固定費180÷限界利益率0.4=450
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300/500=0.6、限界利益率は0.4となる。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率=180÷0.4=450百万円である。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。