VLANとは?
VLANとは、1台の物理スイッチを論理的に複数のブロードキャストドメインに分割する技術。物理的な配線を変えずにグループを分けられ、VLAN間の通信にはルーティング(L3スイッチまたはルータ)が必要になる。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では4回出題されています(2017年度〜2023年度)。
ぶいらん
VLANの意味
1台の物理スイッチを論理的に複数のブロードキャストドメインに分割する技術。物理的な配線を変えずにグループを分けられ、VLAN間の通信にはルーティング(L3スイッチまたはルータ)が必要になる。
VLANの具体例
同じフロアの島に混在する総務部と開発部を別VLANにし、部門間の直接通信をルータのフィルタで制御する。
VLANは試験でどう引っ掛けられる?
VLANはブロードキャストの到達範囲を分けるものであり、暗号化はしない。同一VLAN内の盗聴は防げない。
VLANと関連する用語
VLANが出た過去問
IEEE 802.1Qで規定されたVLANのVID(VLAN Identifier)のビット長はどれか。
正解:12
要点:802.1QのVIDは12ビット、使えるVLANは4094個
IEEE802.1Qのタグは4バイトで、そのうちVLAN識別子(VID)は12ビットである。表現できる値は0〜4095だが、0と4095は予約されているため、実際に使えるVLAN番号は1〜4094の4094個となる。残りは優先度を示す3ビットなどに割り当てられている。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)VLAN機能をもった1台のレイヤ3スイッチに40台のPCを接続している。スイッチのポートをグループ化して複数のセグメントに分けたとき、スイッチのポートをセグメン…
正解:スイッチが、PCからのブロードキャストパケットの到達範囲を制限するので、アドレス情報の不要な流出のリスクを低減できる。
要点:VLANはブロードキャストの到達範囲を分割して情報流出を抑える
VLANでポートをグループ分けすると、各VLANが別々のブロードキャストドメインになる。ARP要求などのブロードキャストは同じVLAN内にしか届かなくなるため、他のセグメントの端末に自分のアドレス情報が伝わらず、盗聴によるネットワーク構成の把握を難しくできる。VLAN間の通信はレイヤ3での中継が必要になる点も効果につながる。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)複数のVLANを一つにまとめた単位でスパニングツリーを実現するプロトコルはどれか。
正解:MSTP
要点:MSTPは複数VLANをまとめた単位でツリーを作る
MSTP(Multiple Spanning Tree Protocol、IEEE 802.1s)は、複数のVLANをインスタンスと呼ぶまとまりに割り当て、そのインスタンス単位でスパニングツリーを構成するプロトコルである。VLANごとに個別のツリーを作る方式に比べて計算量と制御トラフィックを抑えつつ、インスタンスごとに異なる経路を使えるので負荷分散もできる。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)IPネットワークにおいてIEEE 802.1Qで使用されるVLANタグは図のイーサネットフレームのどの位置に挿入されるか。
正解:②
要点:802.1Qタグは送信元MACアドレスの直後に4オクテット挿入される
IEEE 802.1QのVLANタグは4オクテットで、送信元MACアドレスの直後、すなわち本来タイプ/長さフィールドがあった位置に挿入される。先頭2オクテットにはタグ付きであることを示すTPID(0x8100)が入り、続く2オクテットのTCIにVLAN IDと優先度が格納される。元のタイプ/長さフィールドはタグの後ろへずれる。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。