VLSMとは?
VLSMとは、1つのアドレスブロックの中で、サブネットごとに異なるプレフィックス長を使い分ける設計手法。必要台数に応じた大きさで区切るため、アドレスの無駄が少ない。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では4回出題されています(2021年度〜2025年度)。
ぶいえるえすえむ
VLSMの意味
1つのアドレスブロックの中で、サブネットごとに異なるプレフィックス長を使い分ける設計手法。必要台数に応じた大きさで区切るため、アドレスの無駄が少ない。
VLSMの具体例
本社は/24、支店は/26、ルータ間のポイントツーポイント区間は/30といった使い分けをする。
VLSMは試験でどう引っ掛けられる?
新しいサブネットを切り出すときは、既存サブネットのアドレス範囲と重複しないブロックを選ぶ必要がある。範囲の重なりを見落とさせる出題が多い。
VLSMと関連する用語
VLSMが出た過去問
可変長サブネットマスクを利用できるルータを用いた図のネットワークにおいて、全てのセグメント間で通信可能としたい。セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレス…
正解:172.16.1.128 / 255.255.255.192
要点:VLSMでは既存セグメントのアドレス範囲と重ならないブロックを選ぶ
既に使われているアドレス範囲と重ならないブロックを選ぶ問題である。172.16.1.32/27は32〜63、172.16.1.64/26は64〜127、172.16.1.224/30は224〜227を占める。したがって0/25(0〜127)と128/25(128〜255)、192/26(192〜255)はいずれか既存の範囲と重なってしまい、重複しないのは128〜191を占める172.16.1.128/26だけである。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)IPv4ネットワークにおいて、交換する経路情報の中にサブネットマスクが含まれていないダイナミックルーティングプロトコルはどれか。
正解:RIP-1
要点:RIP-1はクラスフルでマスク情報を交換しない
RIP-1はクラスフルなルーティングプロトコルであり、交換する経路情報にサブネットマスクを含まない。そのため可変長サブネットマスク(VLSM)や不連続なサブネットを扱えない。RIP-2ではマスク情報が追加され、OSPFやBGP-4も経路長(プレフィックス長)を伴って経路を広告するクラスレス対応である。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFとを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:リンクステートDBを持つのはOSPFでRIPにはない
OSPFはリンクステート型で、各ルータがリンクの状態を広告し合って同一のリンクステートデータベース(ネットワーク全体の地図)を持ち、そこからダイクストラ法で最短経路を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型で経路表そのものを交換するため、このようなデータベースを持たない。VLSM対応やマルチキャストによる更新は両者に共通する。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)可変長サブネットマスクを利用できるルータを用いた図のネットワークにおいて、全てのセグメント間で通信可能としたい。セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレス…
正解:172.16.1.128 / 255.255.255.192
要点:VLSMではサブネットのアドレス範囲を重複させないことが必須
既存のセグメントは B が 172.16.1.32〜.63、D が 172.16.1.64〜.127、C が 172.16.1.224〜.227 を使っている。セグメントAにはこれらと重ならない範囲を割り当てる必要があり、172.16.1.128/26(マスク255.255.255.192)は .128〜.191 を占めるので既存のどのセグメントとも衝突しない。可変長サブネットマスクでは、アドレス範囲が重複しないことが通信可能の前提となる。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。