ダイクストラ法とは?
ダイクストラ法とは、重み付きグラフで、始点から各ノードへの最短経路を確定済み集合を広げながら求めるアルゴリズム。リンクステート型ルーティングでは各ルータが自分を根とする最短経路木を作るのに使う。試験では、コストの総和が最小になる経路を実際に計算させる問題として問われる。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では4回出題されています(2017年度〜2024年度)。
だいくすとらほう
ダイクストラ法の意味
重み付きグラフで、始点から各ノードへの最短経路を確定済み集合を広げながら求めるアルゴリズム。リンクステート型ルーティングでは各ルータが自分を根とする最短経路木を作るのに使う。試験では、コストの総和が最小になる経路を実際に計算させる問題として問われる。
ダイクストラ法の具体例
経路A(コスト10と10)と経路B(コスト5と5と5)があれば、ホップ数は多くても合計15より20が大きいため経路Bが選ばれる。OSPFの既定コストは帯域の逆数で決まるので、100Mビット/秒の2ホップより1Gビット/秒の3ホップが優先される、という結果になる。
ダイクストラ法は試験でどう引っ掛けられる?
負のコストがあると正しく動かないが、実際のルーティングでコストは正の値なので問題にならない。むしろ試験で狙われるのは「ホップ数が少ない経路が選ばれる」という思い込みで、それはRIPの話であってコスト最小とは一致しない。
ダイクストラ法と関連する用語
ダイクストラ法が出た過去問
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態情報を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型で、このようなデータベースはもたない。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型なので、このようなデータベースはもたない。
出典:令和1年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)OSPFに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:経路選択方式は、エリアの概念を取り入れたリンクステート方式である。
要点:OSPFはエリア階層をもつリンクステート型のIGP
OSPFはAS内部で使うリンクステート型のIGPである。各ルータがリンクの状態を広告し合ってネットワーク全体の地図を作り、ダイクストラ法で最短経路を計算する。規模が大きくなると計算量と広告量が増えるため、エリアという単位に分割してバックボーンエリアで結ぶ階層構造を採れる点も特徴である。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFとを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:リンクステートDBを持つのはOSPFでRIPにはない
OSPFはリンクステート型で、各ルータがリンクの状態を広告し合って同一のリンクステートデータベース(ネットワーク全体の地図)を持ち、そこからダイクストラ法で最短経路を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型で経路表そのものを交換するため、このようなデータベースを持たない。VLSM対応やマルチキャストによる更新は両者に共通する。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。