CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)とは?
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)とは、CPI=EV/AC で、1未満なら投入コストに見合う出来高が得られていない(コスト超過傾向)。SPI=EV/PV で、1未満なら計画より進捗が遅れている。1以上ならそれぞれ良好。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では5回出題されています(2017年度〜2024年度)。
しーぴーあい・えすぴーあい
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)の意味
CPI=EV/AC で、1未満なら投入コストに見合う出来高が得られていない(コスト超過傾向)。SPI=EV/PV で、1未満なら計画より進捗が遅れている。1以上ならそれぞれ良好。
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)の具体例
CPIが0.9なら、1円投じて0.9円分の出来高しか得られていないため、このままでは完成時に予算を超過する。
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)は試験でどう引っ掛けられる?
CPIが1.0を下回ったときの対処は「コスト効率を改善する(作業方法の見直し、要員のスキル対策、スコープの見直し)」であり、単に予算を積み増したり進捗を早めたりすることではない。またSPIは終盤に1へ収束する性質があり、遅延の検知力が落ちる点にも注意。
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)と関連する用語
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)が出た過去問
EVMを採用しているプロジェクトにおける,ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。
正解:超過コストの原因を明確にし,CPIの改善策に取り組むとともに,CPIの値を監視する。
要点:CPI<1.0はコスト超過。原因を究明し改善と監視を続ける
CPI(コスト効率指数)はEV÷ACで、1.0を下回るのは出来高に対して実コストが多くかかっている、すなわちコストが超過している状態である。この場合は原因を突き止めて改善策を講じ、その後もCPIを監視して効果を確かめるのが適切な対応となる。指標の悪化を計画側の数値合わせで処理してはならない。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問12(IPA)EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで、進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は進捗先行、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満の0.9であることは、投入したコストに見合う出来高が得られておらず予算超過の傾向にあることを示す。一方SPIが1を超える1.1なので進捗自体は計画より先行している。さらにTCPIが1.2と1を上回るのは、残作業を当初予算内に収めるには従来より高いコスト効率が必要ということなので、効率改善策を打つかコンティンジェンシー予備費の使用を検討することになる。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問7(IPA)ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:効率継続の前提ならEACはBACをCPIで割って求める
現在のコスト効率が今後も続く前提での完成時総コスト見積りは、EAC=BAC÷CPIで求める。CPIはEV÷AC=40÷60=約0.67なので、EAC=100÷(40/60)=150万円となる。EVよりACが大きい、つまり出来高に対して実費が超過している状態なので、EACはBACの100万円を上回る。
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問5(IPA)EVMで管理しているプロジェクトがある。図は、プロジェクトの開始日から完了予定日までの期間の半分が経過した時点での状況である。完成時総予算(BAC)どおりに完了…
正解:1.1
要点:TCPIは残予算で残作業を終えるのに要する効率
TCPIは、残りの予算で残作業を終えるために今後必要となるコスト効率を表し、BAC達成を前提とする場合は(BAC−EV)÷(BAC−AC)で求める。図から現時点でEVは34、ACは40、BACは100なので、(100−34)÷(100−40)=66÷60=1.1となる。1を超えるということは、これまでより高い効率で進めなければ予算内に収まらないことを意味する。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問4(IPA)EVMを採用しているプロジェクトにおいて、ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として、適切なものはどれか。
正解:超過コストの原因を明確にし、コスト効率を向上させるための対策に取り組むとともに、CPIの値を監視する。
要点:CPIが1未満はコスト超過。原因究明と改善と監視
CPIはEV÷ACで求められ、1.0を下回るということは出来高に対して実コストが超過している状態を意味する。この場合は超過が生じた原因を突き止めて効率を改善する対策を講じ、その後もCPIの推移を監視して効果を確認することが適切な対処となる。放置したまま見積りを置き換えるだけでは問題は解決しない。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問8(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。