PV・EV・ACとは?
PV・EV・ACとは、PVはその時点までに完了しているはずの作業の予算額(計画出来高)、EVは実際に完了した作業に割り当てられていた予算額(実績出来高)、ACはその作業に実際に要したコスト。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2024年度)。
ぴーぶい・いーぶい・えーしー
PV・EV・ACの意味
PVはその時点までに完了しているはずの作業の予算額(計画出来高)、EVは実際に完了した作業に割り当てられていた予算額(実績出来高)、ACはその作業に実際に要したコスト。
PV・EV・ACの具体例
完成時総予算1億円のプロジェクトで、期間の80%経過時点で出来高70%・発生コスト8,500万円なら、PV=8,000万円、EV=7,000万円、AC=8,500万円。
PV・EV・ACは試験でどう引っ掛けられる?
EVは「実際にかかった費用」ではなく「できた作業の予算価値」。ここを取り違えると全指標を誤る。
PV・EV・ACと関連する用語
PV・EV・ACが出た過去問
プロジェクトの進捗管理をEVM(Earned Value Management)で行っている。コストが超過せず,納期にも遅れないと予測されるプロジェクトの状況を…
正解:現在時点で,アーンドバリュー(EV・太線)が最も上,その下にプランドバリュー(PV・細線),実コスト(AC・点線)が最も下という順に並ぶグラフ(EV>PV>AC)。
要点:EV≧PVなら進捗良好、EV≧ACならコスト良好と判断する
EVMではEV(出来高)がPV(計画値)以上ならスケジュールは遅れておらず、EVがAC(実コスト)以上ならコストは超過していない。したがってEV>PVかつEV>ACとなる状態、すなわちEVが最も上でACが最も下という関係のグラフが、納期にもコストにも問題がない状況を表す。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問8(IPA)EVMを採用しているプロジェクトにおける,ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。
正解:超過コストの原因を明確にし,CPIの改善策に取り組むとともに,CPIの値を監視する。
要点:CPI<1.0はコスト超過。原因を究明し改善と監視を続ける
CPI(コスト効率指数)はEV÷ACで、1.0を下回るのは出来高に対して実コストが多くかかっている、すなわちコストが超過している状態である。この場合は原因を突き止めて改善策を講じ、その後もCPIを監視して効果を確かめるのが適切な対応となる。指標の悪化を計画側の数値合わせで処理してはならない。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問12(IPA)プロジェクト期間の80%を経過した時点での出来高が全体の70%、発生したコストは8,500万円であった。完成時総予算は1億円であり、プランドバリューはプロジェク…
正解:コスト差異は-1,500万円である。
要点:コスト差異はEV−AC、スケジュール差異はEV−PVで求める
完成時総予算1億円に対し、期間の80%が経過した時点のプランドバリューは8,000万円、出来高70%に相当するアーンドバリューは7,000万円、実コストは8,500万円である。コスト差異はEV−ACなので7,000−8,500=−1,500万円となり、予算超過を示す。スケジュール差異はEV−PVで7,000−8,000=−1,000万円であり、遅延している。
出典:令和2年度 10月 プロジェクトマネージャ試験 am2 問5(IPA)次の契約条件でコストプラスインセンティブフィー契約を締結した。完成時の実コストが8,000万円の場合、受注者のインセンティブフィーは何万円か。 〔契約条件〕 (…
正解:1,700
要点:CPIFでは目標との差額に分担率を掛けて基準額に加減する
コストプラスインセンティブフィー契約では、実コストが目標を下回った場合の節減分を発注者と受注者で分け合う。ここでは目標コスト9,000万円に対し実コストが8,000万円なので節減額は1,000万円、その70%にあたる700万円が基準額1,000万円に上乗せされる。したがってインセンティブフィーは1,700万円となる。
出典:令和2年度 10月 プロジェクトマネージャ試験 am2 問13(IPA)EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで、進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は進捗先行、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満の0.9であることは、投入したコストに見合う出来高が得られておらず予算超過の傾向にあることを示す。一方SPIが1を超える1.1なので進捗自体は計画より先行している。さらにTCPIが1.2と1を上回るのは、残作業を当初予算内に収めるには従来より高いコスト効率が必要ということなので、効率改善策を打つかコンティンジェンシー予備費の使用を検討することになる。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。