契約形態(請負契約・準委任契約)・検収とは?
契約形態(請負契約・準委任契約)・検収とは、請負契約は成果物の完成を約束し完成しなければ原則報酬が発生しない契約。準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし成果物の完成を約束せず役務提供の対価として報酬が支払われる契約。検収は納品された成果物が契約で定めた仕様・要件を満たすかを発注者側が確認し正式に受け入れる手続きで、完了をもって代金支払い義務が発生することが多い。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2019年度)。
けいやくけいたい(うけおいけいやく・じゅんいにんけいやく)・けんしゅう
契約形態(請負契約・準委任契約)・検収の意味
請負契約は成果物の完成を約束し完成しなければ原則報酬が発生しない契約。準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし成果物の完成を約束せず役務提供の対価として報酬が支払われる契約。検収は納品された成果物が契約で定めた仕様・要件を満たすかを発注者側が確認し正式に受け入れる手続きで、完了をもって代金支払い義務が発生することが多い。
契約形態(請負契約・準委任契約)・検収の具体例
「指定仕様通りのシステムを完成させる」契約は請負契約、「一定期間常駐して保守作業を行う」契約は準委任契約にあたることが多い。
契約形態(請負契約・準委任契約)・検収は試験でどう引っ掛けられる?
分かれ目は完成義務があるか。請負は完成義務と契約不適合責任を負い、準委任は完成義務がなく善管注意義務を負う。またどちらの契約でも発注者が受注者の社員へ直接指揮命令することはできない(すると偽装請負)。指揮命令できるのは労働者派遣契約だけ、という3者の切り分けが定番。検収は単なる納品ではなく、発注者が要件充足を確認して受け入れる手続きである。
契約形態(請負契約・準委任契約)・検収と関連する用語
契約形態(請負契約・準委任契約)・検収が出た過去問
外部委託管理の監査に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
正解:請負契約においては,委託側の事務所で作業を行っている受託側要員のシステムへのアクセスについて,アクセス管理が妥当かどうかを,委託側が監査できるように定める。
要点:外部委託は契約で委託側の監査権を確保しておく
外部委託では、委託先の要員が委託側の情報資産にアクセスすることが多いため、アクセス権の付与・変更・削除が妥当に管理されているかを委託側が確かめられる状態にしておく必要がある。契約時に監査権(アクセス権や作業状況を委託側が監査できること)を定めておくのが適切な対応である。なお請負契約では委託側が受託側要員を直接指揮命令できず、それを行えば偽装請負となる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問38(IPA)準委任契約の説明はどれか。
正解:善管注意義務を負って作業を受託する契約
要点:準委任は完成義務でなく善管注意義務を負う契約
準委任契約は、仕事の完成ではなく事務の処理そのものを目的とする契約で、受託者は善良な管理者の注意をもって業務を遂行する義務(善管注意義務)を負う。成果物の完成義務を負うのは請負契約であり、発注者の指揮命令下で働くのは労働者派遣である。IT分野では、要件定義や運用支援のように成果を確約しにくい作業で準委任が用いられる。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)請負契約の下で,自己の雇用する労働者を契約先の事業所などで働かせる場合,適切なものはどれか。
正解:雇用主が自らの指揮命令の下に当該労働者を業務に従事させる。
要点:請負では雇用主が自ら指揮命令する。契約先の指示は偽装請負
請負は仕事の完成を目的とする契約であり、労働者を指揮命令するのはあくまで雇用主である請負業者側である。契約先の事業所で作業する場合でも、契約先が直接指示を出せば偽装請負となり、労働者派遣法などに抵触する。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)シュリンクラップ契約において、ソフトウェアの使用許諾契約が成立するのはどの時点か。
要点:シュリンクラップ契約は包装を開封した時点で成立する
シュリンクラップ契約は、パッケージの包装を破って開封した時点で使用許諾条件に同意したとみなす契約形態である。包装の外側や封に「開封により契約に同意したものとみなす」旨が表示されており、購入や受取りではなく開封という行為が承諾の意思表示に当たる。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問33(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。