A社は従業員600名の投資コンサルティング会社である。東京の本社には、情報システム部、監査部などの管理部門があり、関西にB支店がある。B支店の従業員は10名である。B支店では、情報システム部が運用管理しているファイルサーバを使用しており、顧客情報を含むファイルを一時的に保存する場合がある。その場合、ファイルのアクセス権は、当該ファイルを保存した従業員が最小権限の原則に基づいて設定する。今年、B支店では、従業員にヒアリングを行い、ファイルのアクセス権がそのとおりに設定されていることを確認した。〔自己評価の実施〕A社では、1年に1回、監査部が各部門に、評価項目を記載したシート(以下、自己評価シートという)を配布し、自己評価の実施と結果の提出を依頼している。B支店で情報セキュリティリーダーを務めるC氏は、監査部から送付されてきた自己評価シートに従って、職場の状況を観察したり、従業員にヒアリングしたりして評価した。自己評価シートの評価結果は図1の判定ルールに従って記入する。C氏が作成したB支店の評価結果を表1に示す。図1 評価結果の判定ルール:評価項目どおりに実施している場合:“OK”。評価項目どおりには実施していないが、代替コントロールによって、“OK”の場合と同程度にリスクが低減されていると考えられる場合:“(OK)”(代替コントロールを具体的に評価根拠欄に記入する。)。評価項目どおりには実施しておらず、かつ、代替コントロールによって評価項目に関するリスクが抑えられていないと考えられる場合:“NG”。評価項目に関するリスクがそもそも存在しない場合:“NA”。表1 B支店の評価結果(抜粋):No.10は省略、評価結果OK。No.19「ファイルサーバ上の顧客情報のアクセス権は最小権限の原則に基づいて設定されている。」の評価結果・評価根拠は空欄a。No.25は省略、評価結果OK。設問:表1中のaに入れる字句はどれか。解答群のうち、最も適切なものを選べ。
OKの根拠は実際の設定状況を確認した事実
選択肢
- ア評価結果OK、評価根拠:アクセス権の設定状況が適切であることを確認した。
- イ評価結果OK、評価根拠:アクセス権を適切に設定するルールが存在することを確認した。
- ウ評価結果OK、評価根拠:ファイルサーバは情報システム部が運用管理している。
- エ評価結果NA、評価根拠:顧客情報をファイルサーバに保存することは禁止されている。
正解と解説
正解:ア 評価結果OK、評価根拠:アクセス権の設定状況が適切であることを確認した。
B支店では従業員にヒアリングを行い、アクセス権が最小権限の原則どおりに設定されていることを実際に確認している。評価項目どおりに実施されている状態が確認できているので、判定はOKであり、評価根拠には設定状況を確認した事実を記す。ルールの存在や運用主体は、設定が実際に適切であることの根拠にはならない。
選択肢ごとの解説
- ア正しい。実際に設定状況を確認した事実が評価根拠として適切である。
- イルールが存在するだけでは、そのとおり設定されている証拠にならない。
- ウ運用管理の主体は、個々のファイルのアクセス権が適切であることの根拠にならない。
- エ顧客情報を含むファイルを一時的に保存することがあるため、該当なしとはできない。
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最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。