国内外に複数の子会社をもつA社では、インターネットに公開するWebサイトについて、A社グループの脆弱性診断基準(以下、A社グループ基準という)を設けている。A社の子会社であるB社は、会員向けに製品を販売するWebサイト(以下、B社サイトという)を運営している。B社サイトは、会員だけがB社の製品やサービスを検索できる。会員の氏名、メールアドレスなどの会員情報も管理している。B社では、11月に情報セキュリティ活動の一環として、A社グループ基準を基に自己点検を実施し、その結果を表1のとおりまとめた。表1 B社自己点検結果(抜粋):項番(一)点検項目「Webアプリケーションプログラム(以下、Webアプリという)に対する脆弱性診断の実施」、A社グループ基準「インターネットに公開しているWebサイトについて、Webアプリの新規開発時、及び機能追加時に行う。機能追加などの変更がない場合でも、年1回以上行う。」、点検結果「3年前にB社サイトをリリースする1か月前に、Webアプリに対する脆弱性診断を行った。リリース以降は実施していない。3年前の脆弱性診断では、軽微な脆弱性が2件検出された。」。項番(二)点検項目「OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断の実施」、A社グループ基準「インターネットに公開しているWebサイトについて、年1回以上行う。」、点検結果「毎年4月及び10月に、B社サイトに対して行っている。今年4月の脆弱性診断では、脆弱性が3件検出された。」。項番(三)点検項目「脆弱性診断結果の報告」、A社グループ基準「Webアプリ、OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断を行った場合、その結果を、診断後2か月以内に各社の情報セキュリティ委員会に報告する。」、点検結果「3年前にWebアプリに対する脆弱性診断を行った2週間後に、結果を情報セキュリティ委員会に報告した。OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断の結果は、4月と10月それぞれの月末の情報セキュリティ委員会に報告した。」。項番(四)点検項目「脆弱性診断結果の対応」、A社グループ基準「Webアプリ、OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断で、脆弱性が発見された場合、緊急を要する脆弱性については、速やかに対応し、その他の脆弱性については、診断後、1か月以内に対応する。指定された期限までの対応が困難な場合、対応の時期を明確にし、最高情報セキュリティ責任者(CISO)の承認を得る。」、点検結果「3年前に検出したWebアプリの脆弱性2件について、B社サイトのリリースの1週間前に対応した。今年4月に検出したOS及びミドルウェアに対する脆弱性のうち、2件は翌日に対応した。残り1件は、恒久的な対策は来年1月のB社サイトの更改時に対応するものとし、それまでは、設定変更による暫定対策をとるという対応計画について、脆弱性診断の10日後にCISOの承認を得た。」。設問:表1中の自己点検の結果のうち、A社グループ基準を満たす項番だけを全て挙げた組合せを、解答群の中から選べ。
変更がなくても年1回以上の診断が必要
表1 B社自己点検結果(抜粋)
| 項番 | 点検項目 | A社グループ基準 | 点検結果 |
|---|---|---|---|
| (一) | Webアプリケーションプログラム(Webアプリ)に対する脆弱性診断の実施 | インターネットに公開しているWebサイトについて、Webアプリの新規開発時、及び機能追加時に行う。機能追加などの変更がない場合でも、年1回以上行う。 | 3年前にB社サイトをリリースする1か月前に、Webアプリに対する脆弱性診断を行った。リリース以降は実施していない。3年前の脆弱性診断では、軽微な脆弱性が2件検出された。 |
| (二) | OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断の実施 | インターネットに公開しているWebサイトについて、年1回以上行う。 | 毎年4月及び10月に、B社サイトに対して行っている。今年4月の脆弱性診断では、脆弱性が3件検出された。 |
| (三) | 脆弱性診断結果の報告 | Webアプリ、OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断を行った場合、その結果を、診断後2か月以内に各社の情報セキュリティ委員会に報告する。 | 3年前にWebアプリに対する脆弱性診断を行った2週間後に、結果を情報セキュリティ委員会に報告した。OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断の結果は、4月と10月それぞれの月末の情報セキュリティ委員会に報告した。 |
| (四) | 脆弱性診断結果の対応 | Webアプリ、OS及びミドルウェアに対する脆弱性診断で、脆弱性が発見された場合、緊急を要する脆弱性については、速やかに対応し、その他の脆弱性については、診断後、1か月以内に対応する。指定された期限までの対応が困難な場合、対応の時期を明確にし、CISOの承認を得る。 | 3年前に検出したWebアプリの脆弱性2件について、B社サイトのリリースの1週間前に対応した。今年4月に検出したOS及びミドルウェアに対する脆弱性のうち、2件は翌日に対応した。残り1件は、恒久的な対策は来年1月のB社サイトの更改時に対応するものとし、それまでは、設定変更による暫定対策をとるという対応計画について、脆弱性診断の10日後にCISOの承認を得た。 |
選択肢
- ア(一),(二)
- イ(一),(二),(三)
- ウ(一),(二),(三),(四)
- エ(一),(二),(四)
- オ(一),(三),(四)
- カ(一),(四)
- キ(二),(三)
- ク(二),(三),(四)
- 9(三),(四)
正解と解説
正解:ク (二),(三),(四)
項番一は、変更がなくても年1回以上と定められているのにリリース以降3年間実施しておらず基準を満たさない。項番二は年2回実施しており基準以上、項番三はいずれも2か月以内に報告しており適合、項番四は緊急以外を1か月以内に対応し、困難な分は時期を明確にして期限内にCISOの承認を得ているため適合となる。
選択肢ごとの解説
- ア一は年1回以上の要件を満たしていない。
- イ一を含んでおり適合とは言えない。
- ウ一を含むため誤りである。
- エ一を含むうえ三が欠けている。
- オ一を含み、二が欠けている。
- カ一を含み、二と三も欠けている。
- キ四が抜けており、四も基準を満たしている。
- ク正しい。二・三・四が基準を満たし、一だけが未達である。
- 9二が抜けており、二も基準を満たしている。
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最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。