A社は輸入食材を扱う商社である。ある日、経理課のB課長は、A社の海外子会社であるC社のDさんから不審な点がある電子メール(以下、メールという)を受信した。B課長は、A社の情報システム部に調査を依頼した。A社の情報システム部がC社の情報システム部と協力して調査した結果を図1に示す。図1 調査の結果(抜粋):1.B課長へのヒアリング並びに受信したメール及び添付されていた請求書からは、次が確認された。[項番1]Dさんが早急な対応を求めたことは今まで1回もなかったが、メール本文では送金先の口座を早急に変更するよう求めていた。[項番2]添付されていた請求書は、A社がC社に支払う予定で進めている請求書であり、C社が3か月前から利用を開始したテンプレートを利用したものだった。[項番3]添付されていた請求書は、振込先が、C社が所在する国ではない国にある銀行の口座だった。[項番4]添付されていた請求書が作成されたPCのタイムゾーンは、C社のタイムゾーンとは異なっていた。[項番5]メールの送信者(From)のメールアドレスには、C社のドメイン名とは別の類似するドメイン名が利用されていた。[項番6]メールの返信先(Reply-To)はDさんのメールアドレスではなく、フリーメールのものであった。[項番7]メール本文では、B課長とDさんとの間で6か月前から何度かやり取りしたメールの内容を引用していた。2.不正ログインした者が、以降のメール不正閲覧の発覚を避けるために実施したと推察される設定変更がDさんのメールアカウントに確認された。設問:B課長に疑いをもたれないようにするためにメールの送信者が使った手口として考えられるものはどれか。図1に示す各項番のうち、該当するものだけを全て挙げた組合せを、解答群の中から選べ。

本物らしさの演出は類似ドメインと過去メールの引用

頻出情報セキュリティマネジメント試験2022年度 公開問題 科目A・B60/脅威と脆弱性 / 人的脅威

選択肢

正解と解説

正解: [項番2],[項番5],[項番7]

疑いを持たれないための工夫は、本物らしく見せる仕掛けである。C社が3か月前から使い始めた最新のテンプレートで請求書を作った点(項番2)、C社に酷似したドメイン名を使った点(項番5)、過去のやり取りを引用して文脈を合わせた点(項番7)がこれに当たる。一方、早急な対応の要求や不自然な振込先、返信先のフリーメールなどは、むしろ不審に気付く手掛かりであって偽装の工夫ではない。

選択肢ごとの解説

出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問60(IPA)

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最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。