著作権法・職務著作とは?
著作権法・職務著作とは、著作権法はプログラムを含む著作物の創作者に対し、無断で複製・改変されない権利を保障する法律で、創作時に自動的に権利が発生する(無方式主義)。職務著作は、従業員が職務上作成した著作物について、一定の要件を満たせば著作者を会社(法人)とする制度。
応用情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2017年度〜2025年度)。
ちょさくけんほう・しょくむちょさく
著作権法・職務著作の意味
著作権法はプログラムを含む著作物の創作者に対し、無断で複製・改変されない権利を保障する法律で、創作時に自動的に権利が発生する(無方式主義)。職務著作は、従業員が職務上作成した著作物について、一定の要件を満たせば著作者を会社(法人)とする制度。
著作権法・職務著作の具体例
システム会社の社員が業務としてプログラムを開発した場合、要件を満たせば著作権は開発した社員個人ではなく会社に帰属する。プログラムの背後にあるアルゴリズムそのものは著作権では保護されない。
著作権法・職務著作は試験でどう引っ掛けられる?
アイデア・アルゴリズムそのものは著作権の保護対象外で、具体的な表現(ソースコード等)が対象になる点が頻出。
著作権法・職務著作と関連する用語
著作権法・職務著作が出た過去問
Webページの著作権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:特定の分野ごとにWebページのURLを収集し,独自の解釈を付けたリンク集は,著作権法で保護され得る。
要点:選択・配列に創作性があるリンク集は編集著作物として保護され得る
URLを機械的に集めただけでは創作性がなく著作物とはいえない。しかし特定の分野ごとに掲載するものを選び出し、独自の解釈を付けて並べたリンク集は、素材の選択や配列に創作性が認められる。この場合は編集著作物などとして著作権法の保護を受け得る。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)プログラムの著作物について、著作権法上、適法である行為はどれか。
正解:処理速度を向上させるために、購入したプログラムを改変した。
要点:適法に所有するプログラムは、自己利用に必要な範囲で複製・改変できる
プログラムの著作物については、その複製物を適法に所有する者が、自らコンピュータで利用するために必要と認められる範囲で複製や改変(翻案)を行うことが著作権法で認められています。処理速度向上のための改変はこれに当たり適法です。他の3つは複製権や譲渡・貸与に関する権利を侵害します。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)A社は顧客管理システムの開発を、情報システム子会社であるB社に委託し、B社は要件定義を行った上で、ソフトウェア設計・プログラミング・ソフトウェアテストまでを、協…
正解:C社
要点:職務著作により開発を実行した法人に著作権が帰属する
著作権は原則として実際に創作した者に発生しますが、法人の業務として職務上作成されたプログラムは、契約や勤務規則に別段の定めがなければ法人が著作者となります(職務著作)。ここで実際に開発したのはC社の社員なので、著作権はC社に帰属します。委託しただけのA社やB社には自動的には移りません。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)プログラムの著作物について、著作権法上、適法である行為はどれか。
正解:処理速度を向上させるために、購入したプログラムを改変した。
要点:自ら利用するのに必要な限度のプログラム改変は適法
著作権法では、プログラムの著作物の複製物の所有者は、自ら電子計算機で利用するために必要と認められる限度で複製・翻案できると定められている。処理速度の向上を目的として購入したプログラムを自ら利用するために改変する行為は、この範囲に含まれ適法である。一方、社内配布のための複製、海賊版と知りながらの業務使用、無断での複製・貸与はいずれも違法となる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)著作権法で保護されるものはどれか。
正解:コンパイラのプログラム
要点:著作権法はプログラムを守るが言語・規約・解法は対象外
著作権法はプログラムを著作物として保護するが、同法はプログラム言語、規約(プロトコル・インタフェース)、解法(アルゴリズム)には保護が及ばないと明記している。したがって具体的に記述されたコンパイラのプログラムは保護対象だが、他の3つは対象外である。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。