MTBFとMTTRとは?
MTBFとMTTRとは、MTBFは平均故障間隔で、故障から次の故障までの平均稼働時間を表す信頼性の指標。MTTRは平均修復時間で、故障してから復旧するまでの平均時間を表す保守性の指標。稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR) で求まる。
応用情報技術者試験の過去問では11回出題されています(2016年度〜2025年度)。
えむてぃーびーえふとえむてぃーてぃーあーる
MTBFとMTTRの意味
MTBFは平均故障間隔で、故障から次の故障までの平均稼働時間を表す信頼性の指標。MTTRは平均修復時間で、故障してから復旧するまでの平均時間を表す保守性の指標。稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR) で求まる。
MTBFとMTTRの具体例
MTBFが990時間、MTTRが10時間なら稼働率は0.99になる。稼働率を上げたいとき、故障しにくい機器へ替えてMTBFを延ばすより、自動切替でMTTRを10時間から10分へ縮めるほうが効果が大きいことが多い。
MTBFとMTTRは試験でどう引っ掛けられる?
直列に接続された構成では全体の稼働率が各要素の積になり、必ず個々より低くなる。並列(冗長)構成では1-(1-稼働率)の積で個々より高くなる。この違いを取り違えると計算問題を落とす。またMTBFは平均値であって保証された寿命ではない。MTTRには故障の検知や部品調達の待ち時間も含めるのが原則で、実作業時間だけで見積もると稼働率を過大評価する。
MTBFとMTTRと関連する用語
MTBFとMTTRが出た過去問
ITIL 2011 editionでは、可用性管理における重要業績評価指標(KPI)の例として、“保守性を表す指標値”の短縮を挙げている。保守性を表す指標に該当…
正解:平均サービス回復時間
要点:保守性は復旧時間で測り、信頼性は故障間隔で測る
保守性は、障害が起きたサービスをどれだけ速やかに復旧できるかを示す性質であり、平均サービス回復時間(MTRS)のような復旧に要する時間で測る。これを短縮すれば停止時間が減り可用性が高まる。一方、平均故障間隔や平均サービス・インシデント間隔は、故障の起きにくさすなわち信頼性を表す指標である。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)あるシステムにおいて、MTBFとMTTRがともに1.5倍になったとき、アベイラビリティ(稼働率)は何倍になるか。
正解:変わらない
要点:稼働率はMTBFとMTTRの比、同率変化では不変
稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR) で表されます。MTBFとMTTRをともに1.5倍にすると、分子も分母も一律に1.5倍になるため、比の値である稼働率は変化しません。稼働率を上げるにはMTBFを延ばすかMTTRを短くするか、どちらか一方の比率を変える必要があります。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問14(IPA)MTBFを長くするよりも、MTTRを短くするのに役立つものはどれか。
正解:エラーログ取得機能
要点:MTTRは修復の速さ、MTBFは故障しにくさを表す
MTTRは平均修復時間であり、これを短くするには障害発生後の原因究明と復旧を速める施策が必要である。エラーログを取得しておけば、障害の内容や発生箇所を素早く特定でき、修復にかかる時間を短縮できる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)図に示す二つの装置から構成される並列システムの稼働率は幾らか。ここで,どちらか一つの装置が稼働していればシステムとして稼働しているとみなし,装置A,Bとも,MT…
正解:0.99
要点:並列システムの稼働率は1から両方停止する確率を引いて求める
1台の稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)=450÷(450+50)=0.9である。並列システムはどちらか一方が動いていればよいので、稼働率は1−(1−0.9)²=1−0.01=0.99となる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:MTBFとMTTRは,稼働率が0.5のときに等しくなる。
要点:稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)。0.5なら両者は等しい。
稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で表されるので、これが0.5になるのはMTBFとMTTRが等しいときである。MTBFは故障と故障の間隔の平均(平均故障間隔)、MTTRは故障してから復旧するまでの平均(平均修復時間)であり、両者の意味を取り違えないことが重要である。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。