可用性管理とは?
可用性管理とは、合意したサービスレベルを満たす可用性を、費用対効果を保ちながら設計・測定・改善するプロセス。単なる冗長化ではなく、信頼性・保守性・サービス性の3要素を分解して、どこに投資すれば目標に届くかを判断することが中心になる。
応用情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かようせいかんり
可用性管理の意味
合意したサービスレベルを満たす可用性を、費用対効果を保ちながら設計・測定・改善するプロセス。単なる冗長化ではなく、信頼性・保守性・サービス性の3要素を分解して、どこに投資すれば目標に届くかを判断することが中心になる。
可用性管理の具体例
可用性99.9%(月間ダウンタイム約43分)が未達のとき、MTBFを延ばす(機器更改)か、MTTRを縮める(保守契約を4時間駆けつけに変更、監視強化)かを費用で比較する。多くの場合、二重化より復旧時間短縮のほうが安く目標に届く。
可用性管理は試験でどう引っ掛けられる?
キャパシティ管理やITサービス継続性管理と混同しやすい。可用性管理は日常的な停止の低減、継続性管理は災害など大規模停止からの復旧を扱う。また可用性は「稼働率」だけでなく保守性・サービス性も評価対象である。
可用性管理と関連する用語
可用性管理が出た過去問
ITサービスマネジメントにおいて、災害による重大なサービス停止に関する事業影響度分析は、どのプロセスで実施するか。
正解:サービス継続及び可用性管理
要点:事業影響度分析はサービス継続及び可用性管理で行う
災害などによる重大なサービス停止が事業に与える影響を分析し、復旧の優先順位や目標復旧時間を定めるのは、サービス継続及び可用性管理のプロセスです。ここで得た事業影響度分析の結果をもとに、継続計画や冗長構成、バックアップの方針を決めます。個別の障害への即応はインシデント管理、根本原因の究明は問題管理が担います。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)ITIL 2011 editionの可用性管理プロセスにおいて,ITサービスの可用性と信頼性の管理に関わるKPIとして用いるものはどれか。
正解:サービスの中断回数及びそのインパクトの削減率
要点:可用性管理のKPIはサービス中断の回数と影響の削減率
可用性管理は、ITサービスが合意した水準で利用できる状態を維持することを目的とするプロセスである。そのKPIには、サービスが使えなかった回数とその影響の大きさをどれだけ減らせたかを示す指標が適している。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)ITIL 2011 editionでは、可用性管理における重要業績評価指標(KPI)の例として、“保守性を表す指標値”の短縮を挙げている。保守性を表す指標に該当…
正解:平均サービス回復時間
要点:保守性は復旧時間で測り、信頼性は故障間隔で測る
保守性は、障害が起きたサービスをどれだけ速やかに復旧できるかを示す性質であり、平均サービス回復時間(MTRS)のような復旧に要する時間で測る。これを短縮すれば停止時間が減り可用性が高まる。一方、平均故障間隔や平均サービス・インシデント間隔は、故障の起きにくさすなわち信頼性を表す指標である。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)サービスマネジメントのサービス可用性管理において、インシデント又は将来インシデントとなる可能性のある事象について、その発生経路及び発生原因を分析し、発生確率の算…
正解:故障の木解析(FTA)
要点:FTAは頂上事象から原因を木構造に展開し発生確率を算出する
故障の木解析(FTA)は、望ましくない事象を頂点に置き、その原因となる事象をANDゲート・ORゲートで結んで木構造に展開するトップダウンの解析手法である。各下位事象の発生確率を与えることで頂上事象の発生確率を定量的に算出でき、発生経路と原因の両方を明らかにできる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。