SaaS・PaaS・IaaSとは?
SaaS・PaaS・IaaSとは、いずれもクラウドコンピューティングのサービスモデル。SaaSは完成したソフトウェアの機能をサービスとして提供する。PaaSはアプリケーションを開発・実行するための基盤(OS・ミドルウェア・データベース等)を提供する。IaaSはサーバー・ストレージ・ネットワークといったインフラを提供する。提供範囲はIaaS<PaaS<SaaSの順に広く、利用者が自分で構築・管理する範囲はSaaS<PaaS<IaaSの順に広がる。
基本情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2026年度)。
さーす・ぱーす・いーあーす
SaaS・PaaS・IaaSの意味
いずれもクラウドコンピューティングのサービスモデル。SaaSは完成したソフトウェアの機能をサービスとして提供する。PaaSはアプリケーションを開発・実行するための基盤(OS・ミドルウェア・データベース等)を提供する。IaaSはサーバー・ストレージ・ネットワークといったインフラを提供する。提供範囲はIaaS<PaaS<SaaSの順に広く、利用者が自分で構築・管理する範囲はSaaS<PaaS<IaaSの順に広がる。
SaaS・PaaS・IaaSの具体例
会計ソフトを月額料金でブラウザから利用するのがSaaS、独自アプリの開発・実行環境をクラウド上に構築するのがPaaS、仮想サーバーをクラウド事業者から借りて自由にOSを構築するのがIaaS。
SaaS・PaaS・IaaSは試験でどう引っ掛けられる?
3つの頭文字(S・P・I)が何をサービスとして提供するのかを問う設問が頻出。それぞれ「何をサービスとして借りるか」で判断するとよい。
SaaS・PaaS・IaaSと関連する用語
SaaS・PaaS・IaaSが出た過去問
SaaS(Software as a Service)を利用するときの企業のセキュリティ管理についての記述のうち,適切なものはどれか。
正解:システムの構築を行わずに済み,アプリケーションソフトウェア開発に必要なセキュリティ要件の定義やシステムログの保存容量の設計が不要である。
要点:SaaSでも利用者にアカウント管理と規程整備の責任が残る
SaaSでは完成したアプリケーションを利用するため、開発時のセキュリティ要件定義やログの保存容量設計といった構築工程の作業は事業者側に委ねられる。一方、利用者側の責任として残るのは、アカウントとアクセス権の管理、社内規程の整備、障害時の業務手順やデータのバックアップである。責任分界点を取り違えないことが要点になる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問41(IPA)社内業務システムをクラウドサービスへ移行することによって得られるメリットはどれか。
正解:PaaSを利用すると、プラットフォームの管理やOSのアップデートは、サービスを提供するプロバイダが行うので、導入や運用の負担を軽減することができる。
要点:PaaSはOS・基盤の保守を事業者が持ち、運用負担を減らせる
PaaSはアプリケーションの実行基盤(OS・ミドルウェア・ランタイム)までを事業者が提供・保守する形態なので、利用者はOSのパッチ適用やプラットフォームの維持管理から解放され、導入と運用の負担を減らせる。SaaSは完成した業務ソフトを使う形態、IaaSは仮想サーバなど基盤資源を借りる形態であり、責任範囲がそれぞれ異なる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)クラウドコンピューティングのサービスモデルとしてのPaaSの説明はどれか。
正解:アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
要点:PaaSはミドルウェアまで提供。アプリは利用者が作る
PaaSは、アプリケーションの開発と実行に必要なOSやミドルウェアまでを事業者が用意し、利用者はその上で自分のアプリケーションを開発・運用する形態である。プラットフォーム自体の構成や変更は利用者にはできない。IaaSはOSから自由に扱え、SaaSはアプリケーションまで提供される点で区別する。
出典:令和8年度 (公開問題) 基本情報技術者試験 kamokuA 問4(IPA)製造業のA社では、ECサイト(以下、A社のECサイトをAサイトという)を使用し、個人向けの製品販売を行っている。Aサイトは、A社の製品やサービスが検索可能で、ロ…
正解:項番1: B社, 項番2: C社, 項番3: B社
要点:PaaSではOS・ミドルは事業者、アプリは利用者側の責任
責任の分界点は、誰がその層を管理しているかで決まります。PaaSではOSやミドルウェアの管理は事業者側の範囲なので、アプリケーションサーバのOSとDBMSの既知の脆弱性への対処はPaaS提供者であるB社が担います。一方、クロスサイトスクリプティングはWebアプリケーションプログラムの脆弱性であり、委託契約で対策を担うと定めたC社が対処します。
出典:令和4年度 s 基本情報技術者試験 kamokuB 問17(IPA)A社は従業員450名の商社であり、昨年から働き方改革の一環として、在宅でのテレワークを推進している。A社のシステム環境を図1に示す。 〔図1: A社のシステム環…
正解:A社利用クラウドサービスにA社外から接続する際の認証に2要素認証を導入する。
要点:接続元制限が外れる分は認証強化(2要素)で補う
これまでA社利用クラウドサービスへのログインは社内ネットワーク経由に限定されており、接続元の制限が事実上の防御になっていた。直接接続を許すとこの制限が外れ、利用者IDとパスワードだけが頼りになるため、漏えいや推測による不正アクセスのリスクが高まる。そこで社外から接続する際の認証を2要素認証にして、パスワードだけでは侵入できないようにすることがリスク低減策となる。
出典:令和6年度 (公開問題) 基本情報技術者試験 kamokuB 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。