ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)とは?
ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)とは、競争優位の源泉(低コストか差別化か)と、狙う市場範囲(広いか狭いか)の2軸から導かれる3類型。コストリーダーシップは規模と経験効果で最低コストを狙い、差別化は品質・ブランド・サービスで価格プレミアムを得る。集中戦略は特定セグメントに資源を絞る。どれかを選び切ることが要点。
ITパスポートの過去問では8回出題されています(2009年度〜2025年度)。
ぽーたーのみっつのきほんせんりゃく(こすとりーだーしっぷ・さべつか・しゅうちゅう)
ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)の意味
競争優位の源泉(低コストか差別化か)と、狙う市場範囲(広いか狭いか)の2軸から導かれる3類型。コストリーダーシップは規模と経験効果で最低コストを狙い、差別化は品質・ブランド・サービスで価格プレミアムを得る。集中戦略は特定セグメントに資源を絞る。どれかを選び切ることが要点。
ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)の具体例
クラウドの汎用IaaSは規模でコストを下げる典型、業種特化型の垂直SaaSは集中戦略に当たる。中堅ベンダが大手と同じ価格競争をしつつ手厚いカスタマイズも謳うと、コスト構造も差別化要素も中途半端になり、いわゆる「スタック・イン・ザ・ミドル」に陥る。
ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)は試験でどう引っ掛けられる?
「コストリーダーシップ=安売り」ではない。低コスト構造を作り、価格は同等でも高い利益率を得る戦略でもある。また集中戦略は市場範囲を絞る戦略であって、その中ではコスト集中と差別化集中に分かれる点も問われる。
ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)と関連する用語
ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)が出た過去問
プロダクトライフサイクルに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:成長期では、製品の特性を改良し、他社との差別化を図る戦略をとる。
要点:成長期は競合増加に備え製品改良で差別化を図る
プロダクトライフサイクルは、導入期・成長期・成熟期・衰退期に分けて製品の売上や利益の変化と採るべき戦略を考える枠組みである。成長期は需要が急拡大して競合の参入も増えるため、製品の改良や機能追加で他社との差別化を図る戦略が有効となる。導入期は先行投資がかさんでキャッシュフローがマイナスになりやすく、衰退期は投資を抑えて撤退を検討する時期である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)業界内の企業の地位は、リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャの四つに分類できる。フォロワのとる競争戦略として、最も適切なものはどれか。
正解:競合他社からの報復を招かないよう注意しつつ、リーダ企業の製品を参考にしてコストダウンを図り、低価格で勝負する。
要点:フォロワは模倣と低価格で生き残りを図る
コトラーの競争地位別戦略では、フォロワは経営資源が乏しく、上位企業に真正面から挑まない立場にある。そのため上位企業の製品を模倣して開発費を抑え、低価格で一定の市場を確保する戦略をとる。差別化や市場全体の拡大に投資する体力はない。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問7(IPA)企業を、市場における競争上の地位によって、リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャに分類したとき、チャレンジャの戦略の特徴として、最も適切なものはどれか。
正解:リーダ企業がまだ強化していない地域や分野を攻略するなどの施策を採る。リーダ企業と対決することもあるが、下位企業のシェアを奪うこともある。
要点:チャレンジャはリーダの弱い領域を突いて差別化しシェアを奪う
競争地位別戦略では、業界2番手のチャレンジャはリーダに対抗してシェア拡大を狙う立場にあり、リーダが手薄な領域を突く差別化戦略を採る。リーダは市場全体の拡大と全方位対応、フォロワは模倣と低コストによる安定利益、ニッチャは特定市場への集中を基本とする。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)ブルーオーシャン戦略の説明として,適切なものはどれか。
正解:新しい価値を提供することによって,競争のない新たな市場を生み出す。
要点:ブルーオーシャンは競争のない新市場を自ら創り出す
ブルーオーシャン戦略は、既存市場での消耗戦(レッドオーシャン)を避け、新しい価値を提示することで競争のない市場空間を切り開く考え方である。差別化とコスト低減を同時に実現し、これまで需要のなかった領域を創り出す点が要点になる。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問14(IPA)企業の商品戦略上留意すべき事象である“コモディティ化”の事例はどれか。
正解:新商品を投入したところ、他社商品が追随して機能の差別化が失われ、最終的に低価格化競争に陥ってしまった。
要点:コモディティ化は機能差の消失により価格競争に陥ること
コモディティ化とは、当初は差別化されていた商品の機能や品質が各社で横並びになり、顧客から見て「どれも同じ」となって価格でしか選ばれなくなる現象を指す。結果として価格競争に陥り、利益率が低下しやすい。自社製品同士の食い合いはカニバリゼーション、値引きによる評価の低下はブランド毀損であり、いずれも別の概念である。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問17(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。