人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)とは?
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)とは、人の行為に起因する脅威の総称。悪意のない誤操作・誤送信・紛失などの過失と、意図的な持ち出しや改ざんなどの故意に分かれる。技術的対策だけでは防げず、教育・手順・権限設計で減らす対象であることが繰り返し問われる。
ITパスポートの過去問では11回出題されています(2009年度〜2025年度)。
じんてききょうい
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)の意味
人の行為に起因する脅威の総称。悪意のない誤操作・誤送信・紛失などの過失と、意図的な持ち出しや改ざんなどの故意に分かれる。技術的対策だけでは防げず、教育・手順・権限設計で減らす対象であることが繰り返し問われる。
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)の具体例
案内メールを送る際、宛先欄に取引先100社を並べて送信し、互いのアドレスが全員に見える状態になった。以後は一斉送信を専用ツールに限定し、宛先が一定数を超えると送信前に確認画面を出す設定へ変更した。
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)は試験でどう引っ掛けられる?
人的脅威を「内部不正」だけと考えるのは狭すぎる。件数としては過失が圧倒的に多い。地震・停電などの環境要因は物理的脅威、不正プログラムは技術的脅威として区別される点も押さえる。
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)と関連する用語
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)が出た過去問
セキュリティ事故の例のうち、原因が物理的脅威に分類されるものはどれか。
正解:大雨によってサーバ室に水が入り、機器が停止する。
要点:脅威は物理的・技術的・人的の三つに分けて考える
脅威は一般に、災害や機器の破損など物理的脅威、不正アクセスやマルウェアなど技術的脅威、誤操作や内部不正など人的脅威に分けられる。浸水によって機器が停止する事故は、設備そのものが損なわれる事象であり物理的脅威に分類される。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問66(IPA)フールプルーフの考え方として、適切なものはどれか。
正解:人間がシステムの操作を誤ってもシステムの安全性と信頼性を保持する。
要点:フールプルーフは誤操作しても危険に至らせない設計
フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険な状態に至らないよう、あらかじめ入力を制限したり確認を求めたりする設計思想である。誤りが起きた後の被害を抑えるフェールセーフや、故障しても機能を維持するフォールトトレランスとは、着目点が異なる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)フェールセーフの説明として、適切なものはどれか。
正解:故障や操作ミスが発生しても、安全が保てるようにしておく。
要点:フェールセーフは故障時に安全側へ倒す設計
フェールセーフは、故障や誤操作が起きたときに、危険な状態にならない側へ動作させて安全を確保する設計思想である。信号機が故障時に赤を表示する、ガス機器が異常時に自動で止まるといった例が典型である。障害時に機能を縮小して動かし続けるのはフェールソフト、誤操作をそもそも受け付けないようにするのはフールプルーフである。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問65(IPA)データを暗号化することによって防ぐことのできる脅威はどれか。
正解:通信内容の盗聴
要点:暗号化が守るのは盗聴に対する機密性
暗号化はデータを第三者に読めない形に変換する技術なので、通信経路上で内容を傍受されても意味を読み取られずに済む。すなわち機密性を守る対策である。誤操作による消失はバックアップ、人をだます手口への対策は教育や運用ルール、DoS攻撃への対策は通信の制限や負荷分散など、それぞれ別の手段が必要になる。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問66(IPA)システムや機器の信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:故障などでシステムに障害が発生した際に、システムの処理を続行できるようにすることをフォールトトレランスという。
要点:障害時も処理を続けるのがフォールトトレランス
フォールトトレランスは、障害が起きても機器を多重化するなどして処理を続けられるようにする考え方である。他の3つの記述は内容自体は正しいが用語の当てはめが入れ替わっている。安全側に停止させるのがフェールセーフ、誤操作しても問題が起きないようにするのがフールプルーフ、高品質な部品で故障そのものを避けるのがフォールトアボイダンスにあたる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問64(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。