売上高利益率とは?
売上高利益率とは、売上高に対して各段階の利益がどれだけ残るかを示す収益性指標。売上高総利益率は商品やサービスそのものの付加価値の高さを、売上高営業利益率は本業の稼ぐ力を、売上高経常利益率は財務活動を含めた通常の収益力を表す。段階ごとに比較することで問題箇所を特定できる。
ITパスポートの過去問では3回出題されています(2012年度〜2024年度)。
うりあげだかりえきりつ
売上高利益率の意味
売上高に対して各段階の利益がどれだけ残るかを示す収益性指標。売上高総利益率は商品やサービスそのものの付加価値の高さを、売上高営業利益率は本業の稼ぐ力を、売上高経常利益率は財務活動を含めた通常の収益力を表す。段階ごとに比較することで問題箇所を特定できる。
売上高利益率の具体例
売上高10億円、売上原価6億円、販売費及び一般管理費3億円なら総利益率40%、営業利益率10%となる。前年と比べ総利益率は横ばいなのに営業利益率だけ下がっていれば、原価ではなく販管費(人員増や広告費)が要因だと切り分けられる。
売上高利益率は試験でどう引っ掛けられる?
受託開発では要員の労務費が売上原価に入るため、総利益率の低下は単価下落か稼働率悪化を示すことが多い。営業外の為替差損は営業利益に影響せず経常利益に効く、といった段階ごとの範囲を取り違えやすい。
売上高利益率と関連する用語
売上高利益率が出た過去問
自己資本利益率を次の式で算出するとき、aに入れる適切な字句はどれか。 自己資本利益率 = 売上高利益率 × a
正解:自己資本回転率
要点:ROE=売上高利益率×自己資本回転率に分解できる
自己資本利益率(ROE)は利益÷自己資本である。これを(利益÷売上高)×(売上高÷自己資本)と分解すると、前者が売上高利益率、後者が自己資本回転率になる。したがって空欄には自己資本回転率が入る。収益性と資本の回転効率の掛け算でROEが決まるという見方である。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問25(IPA)企業の収益性分析を行う指標の一つに、“利益÷資本”で求められる資本利益率がある。資本利益率は、売上高利益率(利益÷売上高)と資本回転率(売上高÷資本)に分解して…
正解:2.0
要点:資本利益率=売上高利益率×資本回転率
資本利益率は「利益÷資本」だが、これは「利益÷売上高」と「売上高÷資本」の積に分解できる。つまり資本利益率=売上高利益率×資本回転率である。資本利益率が4%、資本回転率が2.0回であるから、売上高利益率は4÷2.0=2.0%となる。収益性は利幅と資本の回転の速さの掛け合わせで決まる、という見方を示す関係式である。
出典:令和1年度 春期 ITパスポート試験 問25(IPA)上司から自社の当期の損益計算書を渡され、“我が社の収益性分析をしなさい”と言われた。経営に関する指標のうち、この損益計算書だけから計算できるものだけを全て挙げた…
正解:b
要点:損益計算書だけで出せるのは売上高利益率
損益計算書は一会計期間の収益と費用、利益を示す書類です。売上高利益率は利益を売上高で割るもので、どちらも損益計算書に載っているため単独で計算できます。売上高増加率は前期の売上高が、自己資本利益率は貸借対照表の自己資本が必要になるため、当期の損益計算書だけでは求められません。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問30(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。