M&A・アライアンスとは?
M&A・アライアンスとは、M&Aは企業の合併・買収により他社の経営資源を統合的に獲得する成長戦略の手段。アライアンスは資本関係を持たず(あるいは一部にとどめ)独立性を保ったまま互いの経営資源を持ち寄って協力する取り組み。
ITパスポートの過去問では12回出題されています(2009年度〜2022年度)。
えむあんどえー・あらいあんす
M&A・アライアンスの意味
M&Aは企業の合併・買収により他社の経営資源を統合的に獲得する成長戦略の手段。アライアンスは資本関係を持たず(あるいは一部にとどめ)独立性を保ったまま互いの経営資源を持ち寄って協力する取り組み。
M&A・アライアンスの具体例
IT企業がAI技術を持つスタートアップを買収し自社製品に取り込むのはM&A、メーカーと物流会社が共同配送の仕組みを構築するのはアライアンスにあたる。
M&A・アライアンスは試験でどう引っ掛けられる?
分かれ目は経営権(資本)が移るかどうか。M&Aは移る、アライアンスは独立性を保ったままの協力。M&Aの中でも合併(Merger=法人が1つになる)と買収(Acquisition=株式取得で子会社化する)は別物で、TOBやMBOはその手法。ジョイントベンチャー(合弁)は新会社に出資するため、資本を伴う提携である。
M&A・アライアンスが出た過去問
複数の企業がアライアンスによって連携して活動する際に、軽減が期待できるリスクとして、最も適切なものはどれか。
正解:事業投資リスク
要点:提携は投資と失敗の負担を分散し事業投資リスクを下げる
アライアンス(企業間提携)では、開発費や設備投資を複数社で分担し、互いの技術や販路を持ち寄って事業を進める。そのため一社あたりの投資負担と失敗時の損失が小さくなり、事業投資リスクの軽減が期待できる。一方で、社外と情報や人材が行き来する分、情報漏えいや人材流出、不正といったリスクはむしろ増える方向に働く。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問5(IPA)コアコンピタンス経営を説明したものはどれか。
正解:他社にまねのできない独自のノウハウや技術などに経営資源を集中し、競争優位を確立する。
要点:コアコンピタンス経営は独自の中核能力に資源を集中する
コアコンピタンスとは、他社が容易にまねできない自社独自の中核的な能力(技術やノウハウ)のことである。コアコンピタンス経営は、その中核能力に経営資源を集中して磨き込み、持続的な競争優位を確立しようとする考え方である。他社の資源獲得はM&A、事業の組合せによる相乗効果はシナジー、他社の優良事例に学ぶのはベンチマーキングである。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問19(IPA)他社が開発した先進的な技術と、高い研究開発能力をもった人材を、自社固有の経営資源として取り込むことが可能な戦略はどれか。
正解:M&A
要点:他社の技術と人材を丸ごと自社資源にする手段がM&A
M&Aは他社を買収・合併して、その企業が持つ技術や研究開発人材を含む経営資源を自社の内部に取り込む手法である。設問は「自社固有の経営資源として取り込む」と述べており、所有権ごと自社のものにすることを求めている。提携や共同開発では相手の資源はあくまで相手のものにとどまるため、この条件を満たすのはM&Aだけである。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問1(IPA)企業戦略におけるアライアンスの効果として適切なものはどれか。
正解:技術提携、生産や販売の委託、合弁会社の設立などによって、複数の企業が互いの独自性を維持しながら連携を強化することができる。
要点:アライアンスは独立性を保ったまま連携する提携形態
アライアンス(企業提携)は、複数の企業が資本関係の統合まで踏み込まずに、技術提携・生産や販売の委託・合弁会社の設立などで協力する形態である。各社が独立性を保ったまま互いの強みを補完できる点が、M&Aとの大きな違いになる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問17(IPA)M&Aの手段の一つであるMBOに該当するものはどれか。
正解:経営陣による自社の買収
要点:MBOは経営陣が自社を買い取って経営権を得る手法
MBO(Management Buyout)は、その企業の経営陣が自社の株式や事業部門を買い取って経営権を取得する手法である。上場廃止による意思決定の迅速化や、親会社からの事業の切り離しなどの場面で用いられる。買い手が当該企業の経営陣自身である点が特徴である。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。