期待値計算(EMV)とは?
期待値計算(EMV)とは、不確実な状況下で複数の選択肢を比較検討する際に、それぞれの結果として得られる金額に、その結果が起こる確率を掛け合わせて合計した値(期待値)を算出する手法。感覚的な判断ではなく、確率と金額を掛け合わせた数値にもとづいて意思決定を行うことで、リスクを含む選択肢を客観的・定量的に比較できるようにするOR(オペレーションズリサーチ)の基本的な考え方である。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では3回出題されています(2017年度〜2024年度)。
いーえむぶい
期待値計算(EMV)の意味
不確実な状況下で複数の選択肢を比較検討する際に、それぞれの結果として得られる金額に、その結果が起こる確率を掛け合わせて合計した値(期待値)を算出する手法。感覚的な判断ではなく、確率と金額を掛け合わせた数値にもとづいて意思決定を行うことで、リスクを含む選択肢を客観的・定量的に比較できるようにするOR(オペレーションズリサーチ)の基本的な考え方である。
期待値計算(EMV)の具体例
新商品の販売計画で「成功時に1000万円の利益、確率60%」「失敗時に200万円の損失、確率40%」と見積もった場合、期待値は1000万円×0.6-200万円×0.4=520万円と計算し、投資判断の材料とする。
期待値計算(EMV)は試験でどう引っ掛けられる?
期待値がプラスであっても、実際には大きな損失が発生する確率も存在するため、期待値だけでリスクの大きさそのものを判断してはならない点に注意が必要。
期待値計算(EMV)と関連する用語
期待値計算(EMV)が出た過去問
PMBOKガイド 第5版によれば,定量的リスク分析で実施することはどれか。
正解:特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する。
要点:定性的は優先順位付け、定量的は目標への影響を数値評価
定量的リスク分析は、定性的分析で絞り込んだリスクについて、発生確率と影響度を数値化してプロジェクト目標全体への影響を数量的に評価する工程である。期待金額価値分析やモンテカルロシミュレーションなどを用いる。優先順位付けは定性的リスク分析、洗い出しはリスク特定、対応策の立案はリスク対応計画である。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問19(IPA)3Dセキュア2.0(EMV 3-Dセキュア)は、オンラインショッピングにおけるクレジットカード決済時に、不正取引を防止するための本人認証サービスである。3Dセキ…
正解:利用者の過去の取引履歴や決済に用いているデバイスの情報から不正利用や高リスクと判断される場合に、カード会社が追加の本人認証を行う。
要点:3Dセキュア2.0はリスクに応じて追加認証を行う
3Dセキュア2.0は、取引履歴や利用端末の情報などをカード会社へ送り、そのリスク評価に基づいて認証方法を変える「リスクベース認証」を採用している。低リスクと判断された取引では追加認証を求めずに決済を通し、高リスクと判断された場合だけワンタイムパスワードなどの追加認証を行う。これにより不正防止と利便性を両立させている。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問12(IPA)工場の生産能力を増強する方法として、新規システムを開発する案と既存システムを改修する案とを検討している。次の条件で、期待金額価値の高い案を採用するとき、採用すべ…
正解:既存システムの改修、46
要点:期待収入から投資額を引いた46億円の改修案が有利
新規開発の期待収入は0.7×180+0.3×50=141億円で、投資額100億円を引くと期待金額価値は41億円。既存改修の期待収入は0.7×120+0.3×40=96億円で、投資額50億円を引くと46億円。46>41なので、既存システムの改修を採用し、期待金額価値は46億円となる。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。