技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして、集団思考というものがある。集団思考の説明として、適切なものはどれか。
集団思考は結束の強い集団が批判を欠き不合理な合意に至る現象
選択肢
- ア自分とは違った視点から事態を見ることができず、客観性に欠けること
- イ組織内の権威に無批判的に服従すること
- ウ正しいことが何かは知っているが、それを実行する勇気や決断力に欠けること
- エ強い連帯性をもつチームが自らへの批判的思考を欠いて、不合理な合意へと達すること
正解と解説
正解:エ 強い連帯性をもつチームが自らへの批判的思考を欠いて、不合理な合意へと達すること
集団思考(groupthink)は、結束の強い集団において、和を乱すまいとする力が働いた結果、批判的な検討が行われないまま不合理な結論へ全員が同調してしまう現象である。反対意見が言い出しにくい、疑問を抱いても自分だけだと思い込む、といった心理が重なることで起きる。技術者倫理の文脈では、内部の異論が封じられて不正や安全軽視が見過ごされる原因として挙げられ、他の阻害要因である権威への服従や意志の弱さとは、集団の力学が働く点で区別される。
選択肢ごとの解説
- ア他者の視点に立てず客観性を欠くのは個人の視野の狭さの問題で、集団の力学を指す集団思考とは異なる。
- イ組織内の権威に無批判に従うのは、集団思考ではなく権威への服従として整理される要因である。
- ウ何が正しいかを知りながら実行できないのは、意志の弱さと呼ばれる別の阻害要因である。
- エ正しい。強い連帯をもつ集団が批判的思考を欠いて不合理な合意に至るのが集団思考である。
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最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。