システム監査基準(令和5年)において、システム監査を行う組織にとって、システム監査の品質を維持し、監査業務の改善を通じてその品質を高めることを目的として実施が望ましいとされているものとして、適切なものはどれか。
監査品質の維持向上には外部の独立した専門家による定期的評価が有効
選択肢
- ア監査対象の部門に所属し、業務を熟知した監査人が監査を行うこと
- イ監査を行う組織の権限と最終的な責任を組織体外部の専門家へ委譲すること
- ウ組織体外部の独立した専門家による点検・評価を定期的に受けること
- エ組織体内部の監査実施後の意見聴取を客観性維持のために省略すること
正解と解説
正解:ウ 組織体外部の独立した専門家による点検・評価を定期的に受けること
監査の品質を維持・向上させる仕組みとして、内部での自己点検に加え、組織体の外部にいる独立した専門家から定期的に点検・評価を受けること(いわゆる外部品質評価)が望ましいとされる。内部者だけの評価では気づけない偏りや慣行上の弱点を、利害関係のない第三者の目で洗い出せるためである。ただし外部の力を借りるのは点検・評価であって、監査を行う組織自体の権限と最終責任まで外部へ渡すものではない。
選択肢ごとの解説
- ア監査対象部門に所属する者が監査を行うと独立性・客観性が損なわれ、品質向上どころか監査の信頼性を失う。
- イ外部の評価を受けることはあっても、監査組織の権限と最終責任を外部へ委譲することは適切でない。
- ウ正しい。組織体外部の独立した専門家による定期的な点検・評価が、監査品質の維持・向上に有効とされる。
- エ監査実施後の意見聴取は監査結果の妥当性を高める手続であり、省略しても客観性は高まらない。
同じ分野の他の問題
- システム監査基準(平成30年)における、システム監査の品質に関する記述として、最も適切なものはどれか。2020年度 10月試験 午前II 問2
- “システム監査基準”で定めているシステム監査業務の品質管理の主な目的はどれか。2016年度 春期 午前II 問1
- 技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして、集団思考というものがある。集団思考の説明として、適切なものはどれか。2025年度 秋期 午前II 問15
- 組織におけるリスク管理と内部統制を行うためには複数のグループによる役割の分担が効果的だとする考えに基づいた、“3線モデル…2025年度 秋期 午前II 問8
- システム監査基準(令和5年)において、保証を目的とした監査、助言を目的とした監査の双方に当てはまる記述はどれか。2025年度 秋期 午前II 問7
最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。