監査報告書とは?
監査報告書とは、システム監査の結果として、発見した問題点や評価内容、改善のための勧告事項をまとめ、経営者などの監査依頼者に提出する文書。
ITパスポートの過去問では5回出題されています(2012年度〜2024年度)。
かんさほうこくしょ
監査報告書の意味
システム監査の結果として、発見した問題点や評価内容、改善のための勧告事項をまとめ、経営者などの監査依頼者に提出する文書。
監査報告書の具体例
監査で見つかったアクセス権限管理の不備について、リスクの内容と改善すべき事項を整理し、経営層に報告書として提出する。
監査報告書は試験でどう引っ掛けられる?
提出先は監査を依頼した経営者などであって、被監査部門ではない点が狙われる。問題点の列挙にとどまらず改善のための勧告を含むが、改善を強制する命令書ではないことも区別する。
監査報告書と関連する用語
監査報告書が出た過去問
X社の社長であるA氏は、新たに構築した自社の情報システムの信頼性や安全性などを確認するために、監査人のM氏にシステム監査を依頼した。監査終了後、M氏のシステム監…
正解:監査の依頼者であるA氏
要点:システム監査報告書は監査を依頼した者に提出する
システム監査人は監査の依頼者に対して報告義務を負い、監査報告書は依頼者に提出する。本問では社長A氏が依頼者なので、提出先はA氏である。被監査部門や第三者に直接提出するものではなく、改善の指示は依頼者を通じて行われる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問37(IPA)システム監査における被監査部門の役割として,適切なものはどれか。
正解:監査に必要な資料や情報を提供する。
要点:被監査部門の役割は資料提供と調査への協力
システム監査では、監査人が独立した立場で調査・評価を行い、被監査部門はその対象として資料や情報を提供し、質問に回答して調査に協力する立場になる。予備調査の実施や監査報告書の作成は監査人の役割であり、報告書を受領して改善状況の報告を受けるのは監査を依頼した経営者や監査依頼部門である。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問51(IPA)システム監査の実施後に,評価結果を受けて被監査部門がまとめるものとして,適切なものはどれか。
正解:改善計画書
要点:監査指摘を受け被監査部門が作るのは改善計画書
システム監査では、監査人が監査報告書によって指摘事項や改善勧告を経営者へ伝える。それを受けて、指摘された問題にどう対処するかを具体的な施策・担当・期限としてまとめるのは被監査部門の役割であり、その文書が改善計画書に当たる。監査人はその後、改善状況をフォローアップして実施を確かめる。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問42(IPA)システム監査の業務は、監査計画の立案、監査証拠の入手と評価、監査手続の実施、監査報告書の作成、フォローアップのプロセスに分けられる。これらのうち、適切な対策の実…
正解:フォローアップ
要点:フォローアップで改善提案の実施状況を確認・指導する
システム監査の一連の流れの最後にあるフォローアップは、報告書で示した改善提案が実際に実施されているかを確認し、必要に応じて助言や指導を行うプロセスである。指摘して終わりでは改善につながらないため、実施状況を追跡することに意味がある。ただし監査人は独立性を保つ立場なので、改善作業そのものを代行するわけではない。
出典:令和1年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)システム監査人の役割として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 監査手続の種類、実施時期、適用範囲などについて、監査計画を立案する。 b 監査の目的に…
正解:a, d
要点:監査人は計画・報告とフォローアップを担い、改善は指示しない
システム監査人は独立した立場から、監査計画の立案・監査の実施・報告・改善状況のフォローアップ(モニタリング)までを担います。一方、報告書は依頼者である経営者に提出するものであり社内に一般公開する性質のものではなく、改善の実施を業務命令として指示するのは被監査部門の管理者や経営者の役割です。よって監査計画の立案と改善実施状況のモニタリングの組合せが適切です。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。