信頼性・保守性・保守サービス性とは?
信頼性・保守性・保守サービス性とは、可用性を支える3つの要素。信頼性は壊れずに機能し続ける能力(MTBF)、保守性は自組織が迅速に復旧させる能力(MTTR/MTRS)、保守サービス性は外部供給者が契約に基づいて復旧を支援する能力。
ITサービスマネージャ試験の過去問では10回出題されています(2016年度〜2025年度)。
しんらいせい・ほしゅせい・ほしゅさーびすせい
信頼性・保守性・保守サービス性の意味
可用性を支える3つの要素。信頼性は壊れずに機能し続ける能力(MTBF)、保守性は自組織が迅速に復旧させる能力(MTTR/MTRS)、保守サービス性は外部供給者が契約に基づいて復旧を支援する能力。
信頼性・保守性・保守サービス性の具体例
冗長化で信頼性を高め、手順書と監視で保守性を高め、保守契約の応答時間を短縮して保守サービス性を高める。
信頼性・保守性・保守サービス性は試験でどう引っ掛けられる?
指標の対応を逆にしないこと。信頼性=MTBF(壊れにくさ)、保守性=MTTR/MTRS(直りやすさ)で、「MTTRが短いから信頼性が高い」は誤り。保守性と保守サービス性の分岐点は誰が直すか——自組織の能力なら保守性、契約に基づく外部供給者の能力なら保守サービス性(裏付け契約=UCの守備範囲)。
信頼性・保守性・保守サービス性と関連する用語
信頼性・保守性・保守サービス性が出た過去問
ITILでは、可用性管理におけるKPIの例として、保守性の指標である平均サービス回復時間(MTRS)の短縮を挙げている。年間5,020時間提供するサービスにおい…
正解:10
要点:MTRSは総停止時間を停止回数で割った平均回復時間
MTRS(平均サービス回復時間)は、サービス停止の総時間を停止回数で割って求める保守性の指標である。本問では停止時間の合計が6+14=20時間、停止回数が2回なので、20÷2=10時間となる。年間提供時間5,020時間は可用性の計算には使うが、MTRSの算出には用いない点に注意する。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問12(IPA)RAID1〜5の方式の違いは、何に基づいているか。
正解:データ及び冗長ビットの記録方法と記録位置との組合せ
要点:RAIDレベルはデータと冗長ビットの置き方の違い
RAID1〜5は、データをどう分散して記録するか(ミラーリング、ストライピング)と、冗長情報であるパリティをどこにどう置くかの組合せで区別される。例えばRAID1は同一データの二重化、RAID4はパリティを専用ディスクに集約、RAID5はパリティを各ディスクへ分散する、という違いである。ディスクの性能や信頼性の数値、インタフェース規格による分類ではない。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問19(IPA)システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの…
正解:C
要点:稼働品質率は規模当たりの障害回数で、小さいほど良い
稼働品質率は迷惑を掛けた回数を資産規模(総運用費用)で割った値なので、値が小さいほど信頼性が高い。オンラインとバッチの合計回数で計算すると、Aは15÷120=0.125、Bは12÷100=0.12、Cは8÷80=0.10、Dは9÷60=0.15となり、Cが最小となる。回数の絶対値ではなく規模当たりで比べる点が要点である。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問9(IPA)信頼性設計においてフールプルーフを実現する仕組みの一つであるインタロックの例として、適切なものはどれか。
正解:動作中の機械から一定の範囲内に人間が立ち入ったことをセンサが感知したとき、機械の動作を停止させる仕組み
要点:インタロックは危険な状態では動作させないフールプルーフ
インタロックは、危険な状態では動作を許さないようにして誤操作や事故を防ぐ仕組みで、フールプルーフの代表例である。人が危険範囲に入ったら機械を止める、扉が閉まっていなければ運転できない、といった実装がこれに当たる。故障時に系を切り替えたり機能を縮退させたりする考え方はフォールトトレラント側の話である。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問20(IPA)システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの…
正解:C
要点:率が小さいほど良い指標。分母は総運用費用で統一して比較する
稼働品質率は迷惑回数÷資産規模なので、値が小さいほど信頼性が高い。オンラインとバッチの迷惑回数を合計し総運用費用で割ると、A=15/120=0.125、B=12/100=0.12、C=8/80=0.10、D=9/60=0.15となる。最小はCなので、信頼性が最も高いのはCである。オンライン稼働時間はこの式では使わないダミーの数値である。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問2(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。