真正性とは?
真正性とは、ある情報や、それを扱う利用者・組織・情報そのものが、なりすましなどではなく確かに主張している本人・本物であることを確保する特性。JIS Q 27000などで定義される情報セキュリティの要素の一つで、機密性・完全性・可用性のCIAに加えて重視される拡張要素である。デジタル署名や認証局によるディジタル証明書、多要素認証などは、いずれもこの真正性を確保するための代表的な技術・仕組みである。
ITパスポートの過去問では5回出題されています(2014年度〜2021年度)。
しんせいせい
真正性の意味
ある情報や、それを扱う利用者・組織・情報そのものが、なりすましなどではなく確かに主張している本人・本物であることを確保する特性。JIS Q 27000などで定義される情報セキュリティの要素の一つで、機密性・完全性・可用性のCIAに加えて重視される拡張要素である。デジタル署名や認証局によるディジタル証明書、多要素認証などは、いずれもこの真正性を確保するための代表的な技術・仕組みである。
真正性の具体例
電子契約においてデジタル署名を用いることで、その契約書が確かに本人によって作成・承認されたものであることを証明でき、真正性が確保される。
真正性は試験でどう引っ掛けられる?
「完全性」(データが改ざんされていないこと)と「真正性」(それが本人・本物によるものであること)は近い概念だが視点が異なり、混同しないよう注意が必要である。
真正性と関連する用語
真正性が出た過去問
システムで利用するハードディスクをRAIDのミラーリング構成にすることによって、高めることができる情報セキュリティの要素はどれか。
正解:可用性
要点:ミラーリングが高めるのは可用性
ミラーリング(RAID1)は同じ内容を2台のディスクへ同時に書き込む方式で、片方が故障してももう片方で運用を続けられる。つまり必要なときにシステムを使える度合いである可用性を高める仕組みである。内容を秘匿する機密性、なりすましを防ぐ真正性、行為を追跡できる責任追跡性には直接寄与しない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問84(IPA)情報セキュリティの観点から,システムの可用性を高める施策の例として,最も適切なものはどれか。
正解:ハードウェアを二重化する。
可用性は、必要なときにシステムを使える度合いを指す。ハードウェアを二重化すれば片方が故障しても稼働を続けられるため、可用性が高まる。認証は機密性、ディジタル署名は完全性や真正性、暗号化は機密性を守る施策である。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問58(IPA)PKIにおいて,ディジタル署名をした電子メールに関する記述として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 送信者が本人であるかを受信者が確認できる。 b …
正解:a, c
要点:署名は本人確認と改ざん検知、秘匿には暗号化が別途必要
ディジタル署名は、送信者の秘密鍵で作った署名を受信者が公開鍵で検証する仕組みで、送信者が本人であること(真正性)と、内容が改ざんされていないこと(完全性)を確認できる。ただし本文そのものは平文のままなので、盗み見を防ぐには別に暗号化が必要である。したがってaとcが該当する。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問55(IPA)ISMSにおける情報セキュリティに関する次の記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 情報セキュリティとは、情報の機密性、 a 及び可用性を維持する…
正解:a:完全性, b:真正性
要点:基本は機密性・完全性・可用性、追加に真正性など
情報セキュリティの基本となる3要素は機密性・完全性・可用性であり、aには完全性が入る。さらにJIS規格では、真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性を加えた特性の維持を含める場合があるとされており、bは真正性となる。保守性は保守のしやすさを表す語で、情報セキュリティの特性ではない。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験 問87(IPA)ISMSにおける情報セキュリティに関する次の記述中の[a]、[b]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 情報セキュリティとは、情報の機密性、完全性及び[a]を維…
正解:a: 可用性 b: 信頼性
要点:機密性・完全性・可用性が基本、追加に信頼性など
情報セキュリティの基本3要素は機密性・完全性・可用性であり、aには可用性が入る。JIS規格ではこれに加えて真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性の維持を含める場合があるとされ、bは信頼性となる。保守性や保全性は情報セキュリティの特性を表す語ではない。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。