内部監査として実施したシステム監査で,問題点を検出後,改善勧告を行うまでの間に監査人が考慮すべき事項として,適切なものはどれか。
改善勧告は実行可能性を確かめるため事前に被監査部門と協議する
選択肢
- ア改善事項を被監査部門へ事前に通知することによって,不備が是正され,もともと不備が存在しなかったように見える可能性を避けるため,被監査部門に秘匿する。
- イ監査人からの一方的な改善策の提案は実行不可能なものとなるおそれがあるので,改善勧告の前に,改善策について被監査部門との間で協議する場をもつ。
- ウ経営判断に関与することを避けるため,不備を改善する際の経済合理性などの判断は行わず,経営者に対する改善勧告とする。
- エ将来のフォローアップに際して,客観的で中立的な判断を阻害する要因となるので,改善勧告の優先度付けを行うことを避ける。
正解と解説
正解:イ 監査人からの一方的な改善策の提案は実行不可能なものとなるおそれがあるので,改善勧告の前に,改善策について被監査部門との間で協議する場をもつ。
改善勧告は実行されて初めて意味を持つため、現場の実情を踏まえた実現可能な内容にする必要がある。そのため勧告を確定する前に被監査部門と協議し、改善策の妥当性や実行可能性をすり合わせることが望ましい。これは監査人の独立性を損なうものではなく、事実誤認の防止にもつながる。指摘事項は重要度に応じて優先度を付けるのが通例である。
選択肢ごとの解説
- ア改善事項を被監査部門に秘匿すると事実誤認の是正機会を失い、実行可能性の検討もできない。
- イ正しい。実行可能な改善策とするため、勧告前に被監査部門と協議する場をもつのが適切である。
- ウ経済合理性を踏まえた改善提案は監査人の役割の範囲であり、判断を一切避けるのは適切でない。
- エ指摘事項に優先度を付けることは中立性を損なわず、むしろ有効なフォローアップに資する。
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最終更新:2026-08-25/解説・選択肢ごとの解説は資格暗記が独自に作成しています。問題文と選択肢の出典は上記のとおりです。